2022年9月30日金曜日

新年のバッカラ。

今日は『piatti e cichetti da osteria』から、典型的なベネトのチケッティ料理のリチェッタを訳してみます。
本で紹介されている1品目は一口サイズの小さなアランチーニaranciniでした。
考えてみればこれは米料理。

アランチーニarancini

ビアローネ・ナノという地元の品種の上質の米を考え出し、リゾットが大好きなベネトの人には、人気が出そうなシチリア料理です。
ベネトらしい、アッラ・ビチェンティーナやマンテカートなどのバッカラ料理、ビゴリ・イン・サルサ、サルデ・イン・サオールといった代表的なベネト料理もある一方で、オリーベ・アスコラーネolive ascolaneの串揚げなんかもあったりして、一口で食べることができるストリートフードのオンパレードです。

アランチーニより小さい。
オリーベ・アスコラーネolive ascolane

その中から、まずはバッカラのフリット。

本のリチェッタでは、バッカラ・フリットbaccalà frittoの材料は
バッカラ (または生のメルルーサ)・・600g
パン粉・・150g
00番の小麦粉・・50g
卵・・2個
塩、レモン・・1個
揚げ油・・1ℓ

・メルルーサを同じ大きさに切る。
・1つめのボールにパン粉と小麦粉を混ぜる。
・2つめのボールに卵、塩少々、レモン汁少々を混ぜる。メルルーサを入れて時々混ぜながら5分置く。
・小麦粉とパン粉をまぶしして軽く抑える。
・熱したた油で強火できつね色に揚げる。
・シートに取って油を切る。
・罰からのフリットを皿に盛り付けて塩を散らし、サラダとグリルしたポレンタを添えてすぐにサーブする。

次もバッカラのフリットだけど、付け合わせがレンズ豆。
レンズ豆と言えばコインの形をしているのでお金がたまる縁起の良い食材としてクリスマスや年末年始に食べる縁起物。今回は、シンプルな付け合わせにする場合のリチェッタ。レンズ豆をにんにく、唐辛子入りのオイルで炒め、水で覆って30分ゆでて塩味を整える。潰したにんにくをオイルに入れて溶かし、ゆでたレンズ豆を入れてなじませる。唐辛子少々を散らす。仕上げにルーコラとレタスにザクロを散らしたサラダも作ってますねー。ザクロは多産の象徴で、年末年始に欠かせない縁起物。かなり縁起の良いバッカラのフリットになりそうです。
ただのフィッシュフライが新年の1品に。
小金がたまりそうな新年のポレンタ・フリッタのレンズ豆とザクロのサラダ添え。

バッカラの付け合わせの定番、ポレンタ。
ポレンタのグリル、コロンナータのラルドとローズマリー添え↓
材料/4人分
ポレンタ・・40g
コロンナータのラルド・・150g
ローズマリー

・冷めたポレンタをスライスして熱したグリルにのせる。
・裏返して両面をグリルする。
・ポレンタが熱いうちにラルドで巻き、ラルドを溶かす。
・ローズマリーのみじん切りを散らす。

ナポリの新年の料理はウナギとバッカラ↓


ナポリもバッカラを愛してやまない町。

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ11月号)ですが、発売が若干遅れそうですが、予定では近日発売です。

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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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