『ラ・クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』の解説です。
ピエモンテなど北イタリアでおなじみの肉料理、ボッリート・ミスト。
牛、子牛、豚、鶏などの様々な部位を、香味野菜と一緒に長時間ゆでた料理。
こう言うと、ポトフみたいなものか、なんて思ったりもしますが、ピエモンテのレストランでこの料理がサービスされている様子を見ると、「あーここは肉食の国だったんだ」、ということを痛感します。
とにかく肉、肉、肉!
軽い気持ちで注文すると、後で泣く羽目に。
一人前はこの量!
ランゲ地方の南の端にあるカッルーという町の、オステリーア・デル・ボルゴ(hp)のボッリート・ミスト。
こちらもカッルーのトラットリーア・ヴァシェッロ・ドーロのボッリート・ミスト。
なんとボッリート・ミストの前に生肉の前菜食べてますよ!
1:50あたりにワゴンが登場します。
デカンターレしたワイン、飲みたくなりますねー。
オステリーア・デル・ボルゴのhpによると、この店は“グラン・ボッリート・ミスト”がスペチャリタ。
ピエモンテではただのボッリート・ミストではなくて、“グラン・ボッリート・ミスト”と呼ぶんでしたね。
一年中出しているそうです。
肉は7つの部位、サルサも7種類と、伝統のリチェッタをきっちりと守っていますねえ。
牛肉はピエモンテ牛だそうですよ。
リチェッタは、
材料/6人分 牛かたばら・・300g 牛そとばら・・300g 牛すね肉・・300g 牛頭肉・・300g 牛舌・・1本 牛尾 サルシッチャ(多分) セロリ・・2本 ポロねぎ・・1本 にんじん・・1本 ローズマリー・・1枝 ローリエ 1.大鍋に水と塩適量を入れて沸騰させ、肉を入れる。 2.最低2時間ゆでて柔らかいものから取り出す。頭肉が一番時間がかかる。 サルサ・ヴェルデ 材料 プレッツェーモロ・・1把 にんにく・・1~2片 アンチョビー・・2枚 ケッパー ゆで卵の黄身・・2個 ビネガーに浸したパンのクラム 塩・・少々 オリーブオイル オリーブオイル以外の材料を一緒に刻み、オイルを加える。 |
見事なまでに牛肉、牛肉、牛肉!
野菜も食べないと~。
お勧めのワインは地元のドルチェット・ディ・ドリアーニ。
お口直しに、おまけの動画でもどうぞ。
でも、ボッリート・ミストとも、イタリアとも何の関係ありませ~ん。
去年日本で話題になった話がイタリアでも伝えられているのをたまたま見つけたもので。
タヴェルナ・ジャッポネーゼの「お猿のカメリエーレ」だって。
宇都宮の居酒屋「かやぶき」のやっちゃんとふくちゃんだそうです。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』、『サーレ・エ・ぺぺ』、'06年12月号(クレアパッソで販売中)
“ボッリート”と“ボッリート・ミスト”の解説とリチェッタは、「総合解説」'06&'07年12月号、P.17とP.21に載っています。
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