地方料理の記事で、ローマのプランゾというテーマとなると、ローマを訪れた観光客が選びがちな料理になるのは避けられません。
でも、“カルボナーラ”じゃなくてあえて“グリーチャ”としたところに逆にこだわりを感じてしまいますねー。
カルボナーラはローマを代表するパスタ。または、世界で一番コピーされているパスタとも呼ばれています。
世界中の人がコピーできるほどシンプルな料理だったんですねー。
ベースの材料はスパゲッティ、卵、ペコリーノ、パルミジャーノ。
でも、そもそもローマにもラツィオにも、カルボナーラの痕跡は一切残っていないそうです。むしろラツィオのアペニン山地の森で炭を作っていたカルボナーリたちが作り出した料理、カーチョ・エ・ペペがルーツかも、という説などが有力です。
そしてマッシモ・ボットゥーラシェフのイタリア料理の本、『メイド・イン・イタリー』には、カルボナーラを世に知らしめたのは、ローマのアルフレードの“フェットゥチーネ・アル・アルフレード”↓だという説が載っています。
現在、ローマには、アルフレードの二人の元カメリエーレが開いた“オリジナーレ・アルフレード”と“ベーロ・アルフレード”の2軒があります。
とにかくすごい勢いで世界中に広まったのでした。
は、パスタに特に力を入れている本です。
カーチョ・エ・ぺぺ、カルボナーラの次は、アマトリチャーナ、そしてグリーチャと続きます。
アマトリチャーナはグアンャーレやパンチェッタの産地として知られるアマトリーチェ発祥のパスタでカーチョ・エ・ぺぺによく似ています。
そしてアマトリチャーナからトマトを取ったイン・ビアンコバージョンがグリーチャ。
アマトリチャーナは2016年の地震で大きな被害を受けましたが、立て直した店舗で再開した店も。
おまけの動画。あれから4年のアマトリーチェ↓
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