2025年7月14日月曜日

ローマ市長が店頭でチーズに塩を塗る作業を禁止したら、ローマの酪農業者は、みんなペコリーノの生産に適したサルデーニャに移ってしまった。たくましい。そして現在ではペコリーノ・ロマーノの90%以上がサルデーニャで作られている。

今日のお題はペコリーノ・ロマーノpecorino romano。

イタリアで羊と言えばサルデーニャ。670万頭いる羊の60%はサルデーニャにいる。
さらに、ペコリーノ・ロマーノDOPの90%以上がサルデーニャで作られている。

なぜペコリーノ・ロマーノはサルデーニャで作られているのか。

諸説ありそうですが、(CIR3月号)の記事によると(日本語訳はP.39)、1884年にローマの市長が衛生上の理由から、店頭でチーズに塩を塗る作業を禁じた。そこでローマの酪農業者はペコリーノの生産に適したサルデーニャでこの作業を行うようになった、という説。馬鹿にすんなと憤慨したんだろうなあ。

サルデーニャの美しさが発見されて観光客が増えた今でも羊はサルデーニャの象徴。

サルデーニャのペコリーノの生産は、牧草が緑色に茂り、ミルクの質がよくなる10月から7月の間がピーク。
サルデーニャの牧草

今どきのサルデーニャの羊飼い。

未来の羊飼い

バルバージャの羊飼い。美しいビーチとは無縁の厳しい岩場や急峻な山の世界。でもなぜかとても魅力的な地方。

アブルッツォの羊飼いは白い犬。

羊を巡る世界はとても魅力的。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
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ローマ市長が店頭でチーズに塩を塗る作業を禁止したら、ローマの酪農業者は、みんなペコリーノの生産に適したサルデーニャに移ってしまった。たくましい。そして現在ではペコリーノ・ロマーノの90%以上がサルデーニャで作られている。

今日のお題はペコリーノ・ロマーノpecorino romano。 イタリアで羊と言えばサルデーニャ。670万頭いる羊の60%はサルデーニャにいる。 さらに、ペコリーノ・ロマーノDOPの90%以上がサルデーニャで作られている。 なぜペコリーノ・ロマーノはサルデーニャで作られているの...