今日のお題は“パスタ・エ・ファジョーリ”。
イタリアの農民の生活を支えていた料理で、イタリア中から愛されている素朴な傑作料理つまり国民的料理。
パスタ・エ・ファジョーリ。
パスタ・エ・ファジョーリは、乾燥、あるいは生のインゲン豆を何時間もかけて煮崩し、一部を裏漉ししてポタージュ状にしたミネストラ。
熱いうちに食べてもよいし、夏なら粗熱を取って食べてもおいしい。冷めてから食べるパスタ・エ・ファジョーリもある。海辺のレストランでアサリやムール貝、スカンピなどのシーフードを加えたパスタ・エ・ファジョーリを出すこともよくある。
(CIR1月号)の料理“パスタ・ファジョーリ・エ・コッツェ”もそんな1品。日本語のリチェッタはP.5。
栄養的に見ても豆とパスタは互いの栄養価を高め合う優れた組み合わせ。
北から南まで、イタリア各地で様々なパスタ・エ・ファジョーリが造られている。
北イタリアでは茶色いボルロッティ豆に豚の脂でコクを加え、グラナを散らす。
中部や南部では小粒の白いんげんのカンネッリ―ニを使い、トマトで煮る。仕上げにかけるのはパルミジャーノではなくオリーブオイル。
ただし最近では地方の特徴が曖昧になっていて、豚皮やラルド入りパスタ・エ・ファジョーリにオリーブオイルをかけることもある。
常々言っているが、イタリアでパスタ・エ・ファジョーリをぜひ食べてみて欲しい。こんなパスタもあるんだと、絶対、カルチャーショック受ける。
どの地方もパスタ・エ・ファジョーリにはその地方の特産物を使う。
インゲン豆が美味しい地方は、その地方の自慢の豆、例えば、トスカーナならゾルフィーノという特産の白いんげん。
ゾルフィーノは皮がとても薄い豆。
ナポリ風パスタ・エ・ファジョーリ
シーフードが身近な地方のパスタ・エ・ファジョーリはシーフード入り。(CIR)のリチェッタ、パスタ・ファジョーリ・エ・コッツェもその一つ。
乾麺パスタのふるさと、ナポリのパスタ・エ・ファジョーリは、各種のミックスパスタ入り。一般的に乾麺の場合はディタリーニなどの小型のもの。生麺ならラザニェッティやクアドルッチ。生麺は溶けて豆の澱粉と混ざり合うので、クリーミーに仕上がる。
白いんげんとパスタの切れ端で作るナポリ風。
ナポリ風パスタ・エ・ファジョーリは残り物のパスタを有効利用した料理。
カラブリア風ならランドゥーヤ入りの赤くて辛い1品。
パルミジャーノの産地ならパルミジャーノの皮入り。
===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。
■ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
■ブログ『イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』昔の「総合解説」はシステムの変更のため販売を終了しました。現在は(CIR)に名前を変更しました。
、(CIR2021年10月号)、(CIR2021年11月号)、(CIR2021年12月号)、(CIR2022年1月.号)、(CIR2022年2月号)、(CIR2022年3月号)、(CIR2022年4月号)、(CIR2022年5月号)、(CIR2022年6月号)、(CIR2022年7月号)、(CIR2022年8月号)、(CIR2022年9月号)、(CIR2022年10月号)、(CIR2022年11月号)、(CIR2022年12月号)、(CIR2023年1月号)
ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
『ハリーズ・バー』
[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]
====================================
[creapasso.comへ戻る]
=====================================