塩漬けアンチョビは何世紀も昔からリグーリアの海からピエモンテの山を越えてランゲやモンフェッラート、ミラノへと運ばれて取引された食材。大部分はクーネオのヴァル・マイア地方で農閑期の副業として作られていました。現在ではワゴンを引いての行商は見られなくなったが、この地方で“海のパン”と呼ばれたアンチョビは、代々各家庭で受け継がれてきた伝統的な製法で手作りで塩漬けにされています。4月から10月の間に水揚げされた長さ12~20㎝のヨーロッパカタクチイワシは、水揚げから12時間以内に手作業で下処理して栗の木やテラコッタの壺に放射状に並べながら開演で覆って重ねていきます。重石を載せたら40~60日熟成させ、この間、出てきた最初の汁を塩水に変え、ガラスの筒形のビンに移すと製品の出来上がり。食べる時は流水にさらして塩抜きし、開いて骨を取り、水気をふき取る。
ヴァル・マイアは想像以上に雪が降ってた。海辺のアンチョビが捕れる場所かと思ってたけど、そうじゃなくて、冬を越すのが大変な場所でした。そうじゃなけゃ出稼ぎにはいかないか。
この山をワゴンを引いて越えたのか・・・。リグーリアの伝統的なアンチョビの塩漬け。モンテ・ロッソのアンチョビは伝統的な手作業で塩漬けされる製品が有名。ライバルのスペインのカンタブリアのアンチョビは、これだけ手間暇かけて塩漬けにはせず、むしろ缶詰などの大量生産が有名。
スペインとイタリアは、どらも地中海沿岸という地理的共通点があって、オリーブオイルなどもライバル関係。ただ、スペインでは大地主による大規模生産が発達し、イタリアでは人間の手によるアルティジャナーレな製品が発達しました。
アンチョビはもちろんバーニャ・カウダには欠かせないものですが、サルサ・ヴェルデことバニェット・ヴェルデも有名。
スペインのアンチョビの塩漬けは缶詰。
アンチョビとパン粉のスパゲッティ。
アンチョビとオリーブオイルの組み合わせは、バーニャ・カウダを見るまでもなく、野菜によく合うソース。
次回はバーニャカウダに欠かせないピエモンテの野菜の話。
動画は日本語の字幕付きでご覧ください。
この話は(CIR)2023年10月号のリチェッタ《コンテンポラリーな地方料理》の解説です。日本語のリチェッタと写真はP.2~。
===================================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。
現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
週末はクレアパッソのお薦め本の紹介。
『スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』
『春・夏・秋・冬』
===================================================
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。
現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
(CIR2022年1月.号)、(CIR2022年10月号)、(CIR2022年11月号)、(CIR2022年12月号)、(CIR2023年1月号)、(CIR2023年2月号)、(CIR2023年3月号)、(CIR2023年4月号)、(CIR2023年6月号)、(CIR2023年7月号)、(CIR2023年8月号)、(CIR2023年9月号)、(CIR2023年10月号)
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
ご注文は、こちらのフォームからお願いします。
===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。
■ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
■ブログ『イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』昔の「総合解説」はシステムの変更のため販売を終了しました。現在は(CIR)に名前を変更しました。
===================================================
