2026年2月13日金曜日

アマルフィのレモン。ナポリに行ったらピッツァよりも食べて欲しいのはレモン。

 今日のお題はレモンです。ナポリに初めて行った時は、もちろん美味しいピッツァを食べることを楽しみにしていました。フィレンツェで下宿暮らしをしながらイタリア語学校に通っていた大学卒業したての私でも、ナポリのピッツァは美味しいということは知っていました。でも、ナポリで私はピッツァ以上に美味しいものと出会い、後にナポリピッツァを食べた時以上のカルチャーショックを受けたのです。それはレモンでした。日本で知っているレモンとは比べ物にならない美味しさでした。というか、今まで食べていたレモンはアメリカから輸入されたもので、イタリアのレモンとは別物だったということを明確に思い知らされたのでした。
 レモンは地中海の魅力が凝縮したようなフルーツです。ミカン科のレモンは人間が栽培した最古の柑橘果実のザボンとチェードロの交配種だと考えられています。ヒマラヤ山麓原産でアラブ人によってヨーロッパに伝わり、シチリア、スペイン、ポルトガルに広まります。そして品種改良によってさまざまな品種が生み出されました。

レモンの原産地

世界最大の柑橘類、ポメロ(ザボン、ブンタン)

チェードロ

アマルフィのレモン

アメリカのレモン

私がナポリに行った時はバカンスシーズンが終わった時期で、ホテルの予約もせずにとにかくフィレンツェから電車に乗ってナポリまでやってきました。フィレンツェとローマ、ミラノぐらいしか知らない正真正銘のお上りさん。ナポリ駅のインフォメーションでホテルの予約をしたら、オフシーズンのポジリポという聞いたことのない町の海の前のリーズナブルな値段のホテルを取ってくれました。確か、かなりお手頃な値段だったと思いますが、ナポリからは私鉄で行ける町のなかなか素敵なホテルでした。スタッフはとても親切で、近くの美味しいレストランをきいたら、生魚は食べれる?と確認され、すぐ近くの店を予約してくれました。その店では超美味しくて新鮮な魚介類を堪能しました。ポジリポはナポリとは海がつながってる漁師町で、ナポリの魚の供給源。ナポリの隣なのにナポリのような危険な街ではなく、小さな田舎の村感があって、おもてなしもとても温かいところでした。


ポジリポ

 でも、オフシーズンなだけあってお客は全然いなくてガラガラです。そして部屋に着いてさっそくシャワーを浴びている時、外国ではよくある、あの問題に直面したのです。
 そう、突然お湯が出なくなったのです。お湯がタンクにたまっている量を使い切ると出なくなる問題は、聞いたことはありましたが、まさか海の目の前のホテルで自分の身に降りかかるとは思ってもいませんでした。これがナポリの洗礼かと思いながら、頭のてっぺんから足の先までびしょびしょで、寒くてブルブル震えながら、超みじめな思いで半べそでフロントに電話したら、とりあえず、隣の部屋のシャワーを使ってくださいということで、問題はあっさり解決。日本だったら施設の点検なんか初めて大事になりそうな大問題なのに、南イタリアの人は、これしきのことでは慌てもしません。あの手慣れた感じは、多分、こんな苦情を言ってくる客は、よくありそう。ホテル側も慣れてるから多分すぐに対応してくれます。パニックになる必要はなさそう。

下はシャワーの時間をきく動画。
どうやら現在的な感覚だと、お湯を使いすぎるのはあまり現代的ではない行為。シャワー時間を短くして水を節約しましょうと言ってます。

 ホテルの従業員の間では、片言のイタリア語を話し、お湯をたっぷり使う若い日本人客のことはこれで知れ渡ってしまいました。まあ、季節柄、他に客はいなかったと思いますので、なかなかのインパクトだったはず。後で、ホテルの中で、掃除をしているおばちゃんとすれ違ったら、ちょうど休憩時間でおやつを食べようとしていたようです。おばちゃんは私を見ると、例のシャワーの客だなとすぐに気づいたようで、食べる?と自分のおやつを差し出してくれました。
 それはレモンの“ような”ものでした。とは言え、かなり大きくて、皮が厚くて、白い部分が分厚い物体でした。大きいけどどう見てもレモンのように見えたので、レモンをおやつに食べる?と思いながら、でもせっかくだからいただきます、という感じで受け取って、どうやって食べるのか不思議に思いながら、その巨大なレモンのような物体のくし切りを一口かみました。酸っぱいレモンだとばかり思って、襲い掛かるだろうすっぱさに身構えながら目を細くしてかじったそれは、意外なことにとても甘くてフレッシュで、食べやすい味で、白いわたの部分もおいしくいただけました。意外過ぎてびっくりしました。おばちゃんと半分ずつ食べたけど、ぺろっと1個いけちゃいました。カンパーニアのレモンの知識なんて皆無でしたが、今思えば、あれはナポリのスーパーで売ってるような、ナポリの人が日常的に食べている品種のレモンでしょう。あんなにおいしくて甘いレモンなら、気分がすっきりして、休憩時間に食べるのにぴったりです。

 カンパーニアではアマルフィ、カプリ、ソレントなどがレモンの栽培で知られています。もったいないことにナポリではピッツァやドルチェに夢中で、レモンにはあまりはまりませんでした。でも、その後でカプリやアマルフィに行ったら、もうレモンに夢中になりました。日本で知ってるレモンとはあまりにも違うその柑橘果実は、観光地では主役になっていました。トルタ、リキュール、食前酒、ババ、チョコラティーニ、ジェラート、グラニータ、香水、石鹸、陶器、庭、テラスなど、全ての風景にレモンが登場しています。

アマルフィのレモンのソルベット

アマルフィvsシチリア、両者のレモンの違いを熱く語ってます。

レモンの話をしてたら懐かしい思い出が続々蘇ってきました。これもレモンの効果。


この話は、(CIR2023年8月号)の記事、“フルーツの変換”の解説です。記事の日本語訳と写真はP.28。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

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週末はクレアパッソのお薦め本の紹介。
スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』
《new》イタリア料理アカデミーの本、『スーゴとサルサ

【地方料理、シリーズ】
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2026年2月12日木曜日

マルメッラ―タ、コンフェットゥーラ、ジェラティーナの基本はフルーツを美味しく保存したいということ。

(CIR)の記事、“フルーツの変換”から、コンポスタについて解説しましたが、今日のテーマはジャムとゼリーです。
 ジャムは、イタリア語で言うとコンフェットゥーラやマルメッラ―タ。ゼリーはジェラティーナ。フルーツを砂糖で煮て保存する方法は、古代ギリシャから続く長い歴史がある。ヨーロッパに砂糖が伝わる前には、フルーツを美味しく保存するために、ワインや、おそらく蜂蜜が使われました。しかし、蜂蜜は高価だったため、ジャムは特別なものでした。砂糖が伝わった後も、砂糖は高価で貴重だったために状況は変わりません。
 フルーツを煮詰めて皮や種に含まれているペクチンを利用するというジャム造りの基本は、当時から現在まで、基本的には変わっていません。1982年にEUではマルメッラ―タmarmellataは柑橘果実のジャムのみの名称と定めます。それ以外のものでフルーツの割合が45%以上のものはコンフェットゥーラconfetturaと呼びます。フルーツの果汁のみで果肉を使わないものはジェラティーナgelatina。
ジャム造りは銅以外の素材の鍋で、火力が強すぎないように保って、泡を取りながら煮ます。ジャムが適度な濃度になったら熱湯やオーブンで殺菌した容器に入れて真空にします。

マルメッラ―タとコンフェットゥーラ。ジャムのラベルの読み方を解説しています。イタリア製品があったら材料の表示を確認したくなる。

いちごのマルメッラ―タ。

レモンのマルメッラ―タ。

ナポリに行ってピッツァを食べない人はいないと思いますが、案外忘れがちなのが、レモンを食べること。カンパーニアでレモンを食べると、ピッツァを食べる以上のカルチャーショックを体験できます。レモンの花は一年に数回咲くので、レモンのシーズンは一年中続きます。ガルダ湖畔やリグーリアのリビエラ地方、そして南イタリアがレモンの主な栽培地です。ソレント半島やアマルフィも用命なレモンの産地。
次回はアマルフィのレモンの話。


この話は、(CIR2023年8月号)の記事、“フルーツの変換”の解説です。記事の日本語訳と写真はP.28。

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2026年2月10日火曜日

フルーツの変換。コンフェットゥーラとマルメッラータの違い、分かる?コンフェットゥーラにも2種類あんねん。

(CIR8月号)の解説は、ちょっと長くなりましたが、それもそろそろ終わり。最後の記事は、“フルーツの変換trasbormare la frutta”がテーマ。山から海へ、イタリア料理の2大生態系で言うと、海、というか、南イタリアが舞台のリチェッタに移ります。考え方自体を南中心に切り替えるひとが必要です。
フルーツの変換とは、具体的に言うと、コンフェットゥーラconfettura、マルメッラ―タmarmellata、コンポスタcomposta、ジェラティーナgelatina。
日本語のリチェッタと写真はP.33。

まずは桃のコンフェットゥーラ。

レモンのマルメッラ―タ。


コンフェットゥーラとマルメッラ―タは、どちらもフルーツと砂糖が材料。法律的には製造と販売に関する決まりごとがあります。confettura extraは、砂糖と1~2種類、または数種類のフルーツの果肉が適度な濃度にゲル化したもの。
ゲル化とは、イタリア語ではgelificataジェリフィカータ、と言います。ゲル化よりはちょっとイメージしやすいかも。
フルーツには例外があり、りんご、洋梨、プラム、ヘーゼルナッツ、メロン、スイカ、ぶどう、カボチャ、きゅうり、トマトは除きます。

ジェリフィカータ。


シンプルなconfetturaは、砂糖と1~2種類のみのジャンルの限度のない果肉のピューレを混ぜて適切な濃度にゲル化したもの。
工場製品やアルティジャナーレのコンフェットゥーラは、認可された添加物(ゲル化剤、ペクチン、色素)を加えたもの。これらはラベルに記載しなくてはなりません。

コンフェットゥーラとコンフェットゥーラ・エクストラについてはイタリア人の間でもよく知られているわけではないようで、両者について解説する動画もあります。

マルメッラ―タは、ゲル化した短品種の柑橘類、オレンジ、レモン、みかん、グレープフルーツの果肉、ピューレ、果汁、抽出液のミックス。
まだまだ細かい違いが色々あるのですが、難しい話になりそうなので、今日はここまで。


この話は、(CIR2023年8月号)の記事、“フルーツの変換”の解説です。記事の日本語訳と写真はP.28。

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2026年2月9日月曜日

ビーチで食べたい料理と、アルプスで食べたい料理。

こう寒い日が続くと、もうそろそろアルプスの料理より、地中海の料理が見たくなる。
(CIR)の料理、次は貝のズッパです。ビーチで食べたい料理。

ビーチで食べる夕食は、地中海にバカンスにやってくる人の憧れ。

アルプスなら、山小屋の夕食もいいなあ。ドロミテの山小屋で。

ムール貝のズッパ。

アサリのズッパ。

(CIR)のリチェッタは、1種類の貝じゃなくて、数種類の貝のミックスのズッパ。アサリ、ムール貝、ファゾラーリ、タルトゥーフィ・ディ・マーレ、牡蠣のズッパです。日本語のリチェッタと写真はP.31。

アルプスの魚料理?クールマイヨールのオーベルジュの料理は、スモークサーモンでした。

アルプス料理の最後は、北西イタリアの料理の象徴、フォンドゥータをどうぞ。アルプスの牧草を食べた牛のミルクから作るチーズ、フォンティーナがベースのヴァッレ・ダオスタの名物料理。

ヴァッレ・ダオスタ風フォンドゥータ。

そろそろ(CIR9月号)の発売です。地中海の食に戻りますよ~。

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2026年2月7日土曜日

山の上のアルタ・クチーナ。

マルガ・ハニガーは南チロルのドロミテにある山小屋。
オリンピックの開会式を見て、すっかりアルプス気分です。でも、そこにアスリートじゃなく観光客として行くなら、やっぱり目的地は山小屋です。アルプスの山の上にいる気分で動画をどうぞ。


山小屋のアルタ・クチーナ。

イタリアの山の料理の最高峰、ノルベルト・ニーダーコフラーシェフと南チロル風カルボナーラ。山小屋の卵を使います。“山小屋の”とつくと、卵ですら別世界の食材のよう。スぺックパウダーというのは初めて見ました。

彼のリストランテ、セント・ウベルトゥスは3つ星。イタリア料理は、地元の食文化を知ると何倍も楽しい。ちなみに店名の聖ウベルトは猟師の守護聖人。彼の料理は地元の伝統に独自の感性を加えたレベルの高いもの。

スッドチロルの料理を語るシェフ。

《山の料理で何をするかを決めるのは私たちではなく自然。自然は一年中体と心が必要としているものを正確に与えてくれる》と語るシェフ。

山のジビエ。クーネオのシェフが作るノロ鹿のフィレットのロースト。
ノロ鹿はcapriolo。森の小さな友達と呼ばれる可愛い鹿。


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2026年2月6日金曜日

山のチーズは牧草の香りのチーズ。アルティジャナーレなマルガのチーズ、バター。

今日のお題は“山のチーズ”。
標高40mの地に住んでいると、ヨーロッパアルプスの最高峰、標高4800mのモンブランの麓にある山岳リゾート、クールマイヨールのおもてなし、と言われても、ピンとこないなあ。
でも、ここ数日動画を見漁っただけでも分かってきました。この地方は高級リゾート地です。世界中からやってくる人も、基本、リッチな人々。
モンブラン。

標高40mの小さな丘の上でも、坂に囲まれて大変、と毎日ヒーハー言ってる身からすると、アルプスの暮らしは、あくまでも妄想の範囲を出ませんし、山のチーズも、もちろん食べたことありませんが、山のミルク、バター、山羊のチーズには興味あります。
上質なチーズは味覚に刺激や快感を与えます。チーズから漂う牧草の香りも、質の良さの証明。牧草の香りがするチーズは中程度以上熟成させたもので、ミルクの風味はまだあるが軽くなり、バターの風味が強くなる。アロマは草や植物の香りに発展し、干し草や野原の香りを感じることもある。牧草の香りのチーズには、様々なタイプがある。食後のチーズプレートの主役にもなるし、料理に使えば熱くて強い、エレガントな味が引き出される。
山のチーズは、フォルマッジョ・ディダルペッジョとか、フォルマッジョ・ディ・マルガなどと呼びます。アルペッジョとは山の牧草地という意味。
アルペッジョの草を食べた牛のミルクは特別。


ラスケーラ・ダルペッジョ。

ラスケーラはクーネオ県北部にある湖の名前。標高900m以上の高地で生産される。牛の生乳を使う山の香草の香りのチーズ。生地は柔らかく、口の中で溶ける。
濃い牛乳と飼い葉の香り、アルプスの草や放牧地の香り。若いうちはデリケートで、熟成に従い味が濃くなり、軽い辛味も出てくる。
溶けやすいのでフォンドゥータにしたり、パスタやニョッキにも合う。

マルガは山小屋のこと。高山地方の牧歌的な雰囲気の中にある山小屋は、夏山で放牧中の羊飼いや牛飼いが料理やチーズを作る場所。山を訪れる観光客の目的地。

ヤギのミルク。

マルガの暮らし。

マルガの一日。

マルガの料理。絶景に囲まれながら戸外のテーブルで食べる。徒歩でしか行けなかったりする。料理のベースは放牧している牛の肉、そのミルクから作るバターとチーズ、畑のハーブ。

牛肉の保存は、地中海地域では塩漬けが一般的だが、北ヨーロッパに広まったのはスモーク。塩漬けとスモークという2つの方法をミックスさせて生まれたのがアルト・アルジェの食文化の象徴、スペック。塩は少な目で脂のない薪のスモークと山の冷えた空気にさらして作るので、独特のアロマがある。

スペック。

マルガのバターやチーズ。

イタリアのアルティジャナーレ精神の傑作。

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2026年2月5日木曜日

山のチーズ

山の料理の話、今日のお題はチーズ。
山では牛を飼育して暮らし、まれに山羊も飼った。ミルクから作ったのはバターやチーズ。ミルクが出ない豚は、山の暮らしには縁がない。そう言えば移牧をする豚なんて見たことない。
ヤギのチーズ作りは大抵が自からヤギを飼い、販売も行う小さな酪農場の製品。

山のチーズの主役はやっぱり牛乳のチーズ。

移牧は山のチーズには欠かせない文化。

天空の牛飼い。牛と共に人生の大半を過ごし、俗世間とは無縁。山の生活を語る彼の足元で忠実な相棒のワンコが熟睡してる。

こういう動画を見ると、山のチーズが食べたくなる。

パルミジャーノはポー河沿岸地方のチーズ。13世紀ごろ開拓が進んで水と牛の飼料となる草が豊富にあった。そのため乳牛の飼育が盛んに行われた。修道院では豊富な牛乳を使ったチーズ造りの技術が発達する。修道院では長旅をする大勢の巡礼者に食料を提供していたので、大型の日持ちのするチーズが必要だった。そこで作り出されたのがパルミジャーノ。

南イタリアの代表的チーズ、モッツァレラは、水牛のパスタ・フィラータチーズ。地中海の水牛はかなりワイルドな牛だけど、アルプスで生きて行けるかなあ。
パスタ・フィラータは型押しするのではなく、糸を紡ぐ(フィラータ)ように成形するところからこの名がついたチーズで、糸状にさける触感。その製法は、牛乳に含まれるたんぱく質の主要成分カゼインが、特定の温度の元で起こす変化を利用したイタリア独特のチーズ。

私的にはアルプスのヤギが大好き。


なんとアルプスでもミルクが出ない黒豚を飼育してた。

さすがにアルプスに羊はいな。多分。自信ないけど。

北のチーズの象徴は、フォンティーナ。

そしてその料理はフォンドゥータ。

山のチーズはかなり面白い話。次回に続くかも。


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アマルフィのレモン。ナポリに行ったらピッツァよりも食べて欲しいのはレモン。

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