2024年7月23日火曜日

イギリスのプディングからアメリカの典型的なケーキになったキャロットケーキ。今や世界中に広まった国際的で歴史のあるケーキ。

今日のお題は“キャロット・ケーキ”です。
『クチーナ・イタリアーナ2022年3月号』の記事から。
そもそも、キャロットケーキは、当然ながらにんじんが主役。
そして舞台は北ヨーロッパ。
主にイギリスで中世以降に流行った料理だそうです。
当時は、にんじんは砂糖に変わる甘さを出せる食材でした。
昔はキャロット・プディングと呼んで食後に食べていました。
なんとなく昭和の香りがする懐かしいケーキですが、そのルーツはプディングだったんですね。
そしてイギリスの植民地、アメリカに伝わり、次第に世界中のカフェに広まっていきます。
1783年の11月25日は、イギリスの撤収の日。つまり独立戦争の結果、イギリス軍がニューヨークから出て行った日です。


この日、未来の大統領、ジョージ・ワシントンがキャロット・ケーキ1切れをマンハッタンのカフェで食べた、ということが、今では歴史的な出来事みたいに後世に語り継がれています。

この頃がキャロット・ケーキ大流行のピーク。カフェでは、キャロット・ケーキがりんごのケーキに取って変わりました。アメリカがキャロット・ケーキの本場みたいなことも感じていましたが、スイスにはにんじんが特産物の地方があって、にんじんの大きな国際マーケットも開かれます。

スイスのマーケットのPV

スイスの鶏のPV

スイスのにんじんの産地のマーケットのPV

スイスってアルプスとチーズだけじゃない。

ブロンクスの人気キャロット・ケーキ専門店。

キャロット・ケーキの特徴は、クリームチーズがベースのアイシング。リチェッタに加わったのは1970年のこと。


とてもシンプルなケーキですが、調べれば調べるほど話が広がるインターナショナルで歴史のあるなケーキなのでした。

今日はちょっとおまけの番外編の日。(CIR4月号)はもうすぐ販売予定です。

=====================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。
定期購読は2021年の号からできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはこちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
=====================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。

[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]

====================================

0 件のコメント:

節約してもっと美味しいものを食べる時代の新しいクイント・クアルト

今日のお題は(CIR2022年5月号)の記事“新しいクイント・クアルト”から、 フィレンツェの内臓料理のマエストロこと、チブレオのオーナー、ファビオ・ピッキ。 ローマのテスタッチョの食肉処理場で生まれた内臓料理の中で、その象徴とされたのがパヤータ。(小腸) ピエモンテ料理のフィナ...