2022年9月13日火曜日

甲殻類のパスタの基本、アッラ・ブザラはスカンピ単種類のパスタ。スコッリオのパスタは甲殻類や軟体動物のミックス。

ベネトのスパゲッティの話になると、必ず登場させたくなるのが、乾麺が全然普及しなかったベネトのパスタ、“スパゲッティ・アッラ・ブザラ”spaghetti alla busara”。
伝統料理ではなく歴史の短い新しい料理で、イストリア地方(クロアチアやスロベニア)発祥の料理と考えられていて、つまりトリエステ料理と考えられているベネチア料理、スカンピのスパゲッティ、または甲殻類とトマトのズッパです。ブザラとは、一説には漁師が料理を作るときに使う鍋の名前とされています。時々登場しているのですが、いまだに、ベネトの他の人気の乾麺料理が見つかりません。
スカンピのブザラScampi alla busera

上の初々しいシェフの動画の次は、ミシュランの星も獲得してテレビ番組のパーソナリティーでもあるクリスティアーノ・トメイシェフ↓のスカンピのリングイーネLinguine agli scampi



車エビのブザラGamberoni alla Busara

エビのスパゲッティSpaghetti Con gamberi


甲殻類(スカンピ、車エビ、シャコ)のスパゲッティ Spaghetti ai crostacei

スコッリオ(岩礁:アサリ、ムール貝、スカンピ、ヤリイカ、エビ)など、美味しいダシが出るミックスシーフードのスパゲッティSpaghetti allo scoglio
パスタはリングイーネやキタッラなど、腰が強いもの。



=====================================
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
[creapasso.comへ戻る]
====================================

0 件のコメント:

トルテッリーニは牧畜業が盛んで去勢鶏のブロードのような濃厚なブロードを作ることができたエミリア地方ならではの食べ物。

クリスマスに欠かせない詰め物入りパスタ。 北イタリアならではの軟質小麦の利用方法として、軟質小麦粉の産地、北イタリアならではの進化の結果生まれた生パスタ(パスタ・フレスカ)。 硬質小麦の産地、南イタリアでは、硬質小麦粉からスパゲッティなどの乾麺(パスタ・セッカ)を生み出し、発展さ...