今日のお題はベネトのチーズその1、アジアーゴASIAGO。
『サーレ・エ・ペペ』誌のベネト特集の記事の1つです。
アジアーゴは、ベネトの自然に恵まれた美しい高原にある標高1000mの町(ヴィチェンツァ県)。人気の観光地。中央ヨーロッパの雰囲気が強く漂ってますね。
アジアーゴ↓
アジアーゴ高原で飼育されたペッツェッタ・ネラ、またはブルーナという品種の牛乳が原料の山のチーズ。
フレスコとスタジョナートの2タイプがある。フレスコタイプは別名アッレーボallevoと呼ばれる。アッレーボとは農場という意味で、農場で特別に世話をして作ったチーズということを意味している。
熟成が進むと塩気や辛さが増すチーズで、熟成させたものは3〜5ヶ月熟成のメッザーノmezzano、最低9ヶ月熟成させるやや辛いvecchio、ストラベッキオstravecchioという各タイプがある。
スローフードは、アジアーゴ・ストラベッキオはイタリアでもっとも高貴で貴重なチーズと評価している。
アジアーゴの製造過程↓
アジアーゴ・プレッサートpressatoは1920年代に生まれたチーズで、途中まではアッレーボと同じ製法だが、仕上げに型に入れてプレスして、20〜40日熟成させて作る。甘くてデリケートな味。テーブルチーズやプリーモ・ピアットなど各種の料理に使える。若い白やロゼワイン、フルーティーでソフトなワインが合うチーズ。
バッサ―トに合うワインは、フレッシュで、山のハーブの風味やほろ苦さがあるガンべレッラ・スプマンテ。
厚くスライスしてライスサラダに入れたり、リゾットに使う。
メッザ―ノやベッキオにはベリーやスパイスの風味があるコッリ・べリチ・バルバラノ、
おろしても使えるストラベッキオにはブレガンツェやカベルネ・ソービニヨン。
コッリ・べリチはアジアーゴと同郷のビチェンツァのワイン。
アジアーゴは、様々な料理に使われていました。
リチェッタは次回。
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