ソアべの話の続きです。
北イタリア唯一の火山性土壌で造られているソアべ。地元では昔から栽培されているガルガネガが主要品種で、そこにトレッビアーノが結びついて繊細さが個性のワインになりました。ソアべは繊細で活発、純粋、ぶどうや発酵由来のアロマがないワイン。味には柔軟性があり、魚料理に合う上質で強さもある白ワイン。
ソアべや隣接するモンテフォルテ・アルボーネは、ワインの質の高さから、1931年にイタリアで初めてクラッシカClassocaという歴史的産地を表す称号が付けられます。
モンテフォルテのソアべ・クラッシコの畑↓
注目されている地区ですが、伝統的な品種は畑が放棄されたり生産過剰などの問題で生産量が減少しています。
そんなソアべの信頼回復に取り組んだ老舗メーカーが、ピエロパンと地元の農家です。
ピエロパン↓
1つは優雅で飲みやすいタイプで魚料理に合う白。再上質のブドウをソフトな圧搾で醸造し、木の樽で熟成させ、熟成が進むと地中海の魚料理と一段と合うタイプ。
2つめは最も人気があるブロニョリーゴ地区Brognoligoのソアべ。
皮に浸漬して造るタイプで、ボディーがあり、ブリーモ・ピアットや肉のセコンドに合います。
この地区はクラッシコ地区でも歴史の古い地区。↓
そして3つめはレチョート・ディ・ソアべ。甘口で濃く、アルコール度が高い酒精強化ワイン。
レチョート・ディ・ソアーベ↓
そんなワインの造り手を巡り、ワインにぴったり合う料理を楽しめるワインロードまであります。
ソアべに合う料理のリチェッタは、(CIR10月号P.43~)にあります。
料理は海のラザーニャとジャンドゥイア風味のガナッシュのクロスタータ。
ワインの地元で地元の料理と組み合わせるのが究極のワインの味わい方。ソアべの地元は文化・歴史・地形のバリエーションが豊富なベネト州。
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