さて、(CIR)4月号ベルパエーゼの記事(P.22)から、ロンバルディアのグルメガイドです。
イタリアのハイトレンドが集まる国際都市の料理なら、イタリアでは、ミラノがトップだと思いますが、イタリアでイタリア料理を食べる醍醐味は、地方料理や家庭料理を味わうことだと思います。
最新のトレンドじゃなくてミラノで典型的な家庭料理を食べたい人もいるはず。
そんな人にお勧めのミラノの郷土料理の一つがモンデギリmondeghiliです。
(CIR)の記事には、ミラノのトラットリアで味わうべき料理がちょっとだけ紹介されていました。
その1つがミラノ風ミートボール、モンデギリmondeghili。
モンデギリはミラノの家庭の味を代表する1品。ローストやボッリートの残り物で作ります。
ロンバルディアのミートボールは、他の州のミートボールとはちょっと違います。牛肉(子牛肉)がベースで、さらにモルタデッラやサルシッチャを加えます。肉は生ではなく、火を通したもの。
モンデギリの語源mondeghiloは、ミラノがスペインに統治されていた時代の数少ない名残。アラビア語が語源のalbondigaがスペイン語でポルペッテという意味のalbondeghitoが、さらにmondeghiloと変化したと言う、かなりこんがらかっている名前。
昔はブロードをとった後の子牛肉とブロードの野菜で作りました。前菜やセコンドとしてサーブします。付け合わせの定番はポテトピューレ。
これにナポレオンとハプスブルグが加わると、もう複雑過ぎて手に負えなくなります。
ミラノの昔ながらのトラットリア。
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