今日のお題はトスカーナのパスタ・フレスカ、パッパルデッレ。
グイド・トンマージのイタリア地方料理シリーズの『トスカーナ』
には、トスカーナのパスタ・フレスカのライバルは、アペニン山脈のあちら側。つまり、エミリア・ロマーニャ、もっとはっきり言えば、ボローニャです、とあります。
には、トスカーナのパスタ・フレスカのライバルは、アペニン山脈のあちら側。つまり、エミリア・ロマーニャ、もっとはっきり言えば、ボローニャです、とあります。
ボローニャのパスタと比べて、トスカーナのパスタは、一般的にもっと素朴で、もっと厚くてもっと幅が広いそうです。トスカーナではタリアテッレよりパッパルデッレが好まれ、さらにソースもボディーのあるものを組み合わせます。
トスカーナの代表的パスタ・フレスカは、パッパルデッレとマルタリアーティ。
どちらも再利用しにくいパスタの切り落としから作ります。
パッパルデッレはマレンマ地方の典型的な料理ですが、イタリア中に広まっています。
マレンマはトスカーナ南西部のグロッセ―ト県、以前はマラリアが発生する湿地帯として知られていました。海岸添いを馬に乗って疾走するブッテリと呼ばれるカッコいいカウボーイが有名でした。
南イタリアの羊の移牧を見慣れてると、マレンマの牛飼いはかなりワイルドで、かなり観光客向け。昔から、いつも最後のカウボーイと言ってる気がしますが、とにかく絶滅危惧種。でも、彼らの技は見ていて飽きない。
彼らが飼っている牛は、野生の血が濃いマレンマ種。牧草があまり育たない瘦せた土地で飼育されています。元々は農耕用の品種でした。
彼らが乗ってる馬もマレンマ種。カウボーイのシンボルはブーツと帽子。
半野生状態で飼育されるマレンマ牛。
南仏のカマルグも白い馬で有名な地方。カッコいい・・・。天使と呼ばれる白馬と長い角が生えた太った牛じゃ、相手にならないか・・・。
マレンマの名物、パッパルデッレのソースは、猪肉や鴨。素朴でワイルドな料理です。
イワシくは次回。
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ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
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