今日のお題は、ペコリーノ・トスカーノpecorino toscanoです。
他のペコリーノより甘いのが特徴と言われています。料理には、グラナgranaと呼ばれる他の硬質チーズと一緒に使います。グラナは味の良さと保存性の高さから大ヒットしたチーズです。代表的なグラナはパルミジャーノ・レッジャーノとグラナ・パダーノ。
イタリア料理には欠かせないチーズ。
パルミジャーノは長期熟成させてアロマを強めるチーズ。硬質チーズがしっかり熟成されているかは塩が姿を変えた小さな白い結晶、チロシンで分かります。味を豊かにして消化しやすくするアミノ酸です。
硬質チーズは料理にコクや複雑な味わいを与え、はスタやリゾットを白く覆い、オーブンで焼けば香ばしい焼き色もつく。
今日紹介するペコリーノ・トスカーノは、マルツォリーノ・デル・キアンティmarzolino del chianti。マルツォリーノとは、5月(マルツォ)のトスカーナで造るペコリーノ。放牧地の草の風味が一段と引き立つ季節のチーズです。カードも子羊の酵素ではなく、野生のカルドンの花がその役割をします。機械化もされておらず、家族単位で自然のリズムに合わせて造るチーズ。製造期間も限定されているので、数が減っている貴重なチーズ。
マルツォリーノ。
蜂蜜とジャムなど甘いものとも組み合わせられる。
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