今日は(CIR)4月号のイタリア各州の食文化を紹介する連載記事、“ベルパエーゼ”から、まずはロンバルディアLombardiaです(P.22)。いつも1行で各州の姿をずばっと言い表していて、しかもイタリア人じゃなきゃ言えないような自虐ネタで笑わしてくれますが、ロンバルディアは、
『バカンスを過ごそうと思う人は誰もいないけど、観光地としての魅力はたくさんある』でした。うまいこと言うねえ、と思いましたが、よく考えればバカンスに人気の場所もあります。
ロンバルディアの観光地のスターは、コモ湖。
コモ湖畔の町、レッコ。シニアにピッタリの落ち着きのある場所。
ロンバルディアの州都ミラノは国際都市で、イタリアに入る人のほとんどが訪れる土地。さらにミラノは世界の美食のハイトレンドが集まる街。世界中のエスニック料理もまずミラノに集まる新しさとトレンドに対する敏感さ、楽しさがある街で、しかも伝統の聖域でもあります。
最新のリゾートホテルは水田が見渡せる部屋や、地方の食材を活かした料理を出すレストランがあることで知られていて、リゾットが美味しいことでも評判。
水田が見えないホテルに泊まっても、ミラノにいてリゾットを食べないなんて、ありえないです。
部屋から水田が見えるホテルのシェフが作るガチョウのリゾット。つなみにこのホテルは、ミラノのトルッサルディ(トラサルディ)ホテルを手掛けた人の最新ホテル。
ミラノのゴージャスホテルトップ10。
欧米の高級ホテルは、金にいとめをつけない人向き。庶民すぎる気分でいると革命起こしたくなる。
ロンバルディアの地理。
ロンバルディアは河が多くて気候は温暖。平野は冬は寒くて霧が出ます。夏は暑いです。イタリアで最も工業化が進んだ州の一つで、もっとも人口が多い州。シチリア、ピエモンテ、サルデーニャに次いで4番目に広い州。その多くの部分がパダーナ平野と呼ばれる平野。農産物はオルトレポー・パベーゼのぶどう、牛や豚の飼育やその乳製品、サルーミなどの生産が盛ん。ミラノはファッションの分野で有名で、イタリアの経済の中心地。工業は、食品、機械工学、薬品、繊維、ファッション、モバイルなどの他、銀行、出版業、ラジオ、テレビ局、都市部の観光業やウインタースポーツなども盛ん。
ロンバルディアにも人気のバカンス地はあります。それは湖畔。イタリア最大のガルダ湖やコモ湖などがあり、湖畔は高級バカンス地です。
始めてミラノを訪れた時は、まだイタリアで見るものすべてが珍しかった時期で、ほんとに退屈とは無縁の場所でした。でも、やがて何度も同じ場所ばかり行くようになり、思いきってコモ湖まで足を延ばしました。すると、騒がしいミラノと比べるとあまりにも落ち着いていて、寂し~くなってしまいました。湖の中の白鳥がいる優雅な島なんか一人で巡っていると涙がこぼれそうで・・・。
レッコ。
ミラノ。
ロンバルディア。
ロンバルディアの名物。
ロンバルディア観光の話、続きます。
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