でも、標高3326mということは、ほぼ富士山(3776m)と一緒じゃないですか。
エトナワインの畑はヨーロッパで一番高い場所にあるぶどう畑です。
エトナ登山は富士山よりかなり気軽にできそう。
ヨーロッパのワインは、1900年代後半に、フィロキセラというぶどうの寄生虫の甚大な被害を受けました。フィロキセラはアメリカから伝わってヨーロッパのぶどうをほぼ全滅させる勢いで広まりました。
フィロキセラがシチリアを襲ったのは、エトナワインの全盛期の1900年代でした。
エトナのワイン畑は、5万haから2500haに減少します。多くのぶどう畑が放棄され、元に戻すのも難しい状況でした。
エトナでは、一部の畑の標高の高さが幸いしました。フィロキセラ前に植えられていた古い品種のぶどうが生き残り、南斜面の標高1000m以上の畑で栽培されています。
エトナワインの主なぶどう品種は、ネレッロ・マスカレーゼNerello Mascaleseです。
ネレッロ・マスカレーゼはピノやネッビオーロにたとえられるぶどうで、酸味とタンニンから生まれる若々しい力強さがあります。長い航海にも耐える長命のぶどうで、ネプローディの黒豚や、ヤギやロバ肉を長時間煮込むような、味の強い脂の多い肉料理や熟成チーズに合うワイン。
ネレッロ・カップッチョNerello Cappuccioはマスカレーゼとミックスされると優雅な赤ワインになり、魚料理や豆と野菜と魚のズッパ、なすのリピエーノのようなデリケートな料理に合う香りのワインになります。
ほぼ東斜面でのみ栽培されているカリカンテcarricanteは、トマトが入らない前菜、魚と野菜のマイルドなブリーモなど、手が込んだ野菜料理に合うワイン。
100%カリカンテのプラネタのエトナ・ビアンコ。
エトナワインはテロワールを知るともっと楽しめるワイン。
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