今日のお題はビアンコマンジャーレbiancomangiareです。
イタリア語より、フランス語のブラン・マンジェblanc mangerのほうがメジャー。
イタリア料理の場合も、シチリアのドルチェとしてよりサルデーニャのドルチェとしてのほうが有名かも。
プラネタのシチリア料理の本
『シチリア/クチーナ・ディ・カーザ・プラネタ』には、プラネタ家に伝わる修道院のリチェッタと、とても洗練されて美しい料理の写真が載っています。
このセンスの良さは一流の国際的ワインメーカーならでは。
ベネディクト会の修道女が作ったと伝えられているようですが、そのルーツは謎で、はっきりしたことは分かっていません。
フランスのブランマンジェはシチリアではアーモンドミルクがベースのブディーノとして伝わったそうです。
このドルチェは“白い”ことがポイント。
白は清貧の象徴。
ピエモンテのパンナコッタも、生クリームの代わりにアーモンドミルクを使ったシチリアのビアンコマンジャーレも清くて純粋な食べ物。
シチリアのビアンコマンジャーレ
フランスのブラン・マンジェはスターチではなくゼラチンでつなぎます。
サルデーニャのビアンコマンジャーレはスペインのカタロニア系。
クリームのとろみはスターチでつけ、生地で覆うのが特徴。
ピエモンテ風はパンナコッタ。
(CIR10月号)は8/10発売予定です。
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
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“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
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