まずは“クルスキ・ピーマンpeperoni cruschi”。P.9のトピナンブールのリチェッタに登場します。カラブリアのアルティジャナーレな名物野菜です。
ピーマンと唐辛子のミックスで中間のようなピーマン。カラブリアのピーマン、ペペローニ・セニーゼは水分が少なく、辛くなくて細長くて皮が薄いのが特徴。皮が本体です。言い換えれば干すのに最適。これを完熟する前に収穫してヘタと種を取り除きながら縦に2~3つに分けて長くつなげ、太陽が照り付ける7月に天日で干します。そして少量ずつ油で揚げて塩をします。
クルスキとはカリカリという意味。干してから揚げると、カリカリピーマンになります。
バジリカータのペペローニ・クルスキメーカー。
ペペローニ・セニーゼのペペローニ・クルスキ作り。
ペペローニ・クルスキの下ごしらえ。
動画では揚げ油で目玉焼きを焼いていますが、(CIR)のリチェッタも、この油がポイント。リチッタでは、“クルスコ油”と呼んでいますが、揚げ油ではなく、40~50℃のひまわりオイルとクルスコピーマンをミキサーにかけた赤いオイルです。
確かに果肉がないこのピーマンの本体は、皮です。揚げるにはこつがいるようで、強い匂いが出るので換気扇をつけて、短時間でさっと揚げます。
ペペローニ・クルスキとコラトゥーラのパスタ。
パッケリ・・500g
ペペローニ・クルスキ・・10個
コラトゥーラ・・大さじ2
にんにく・・2かけ
パンのクラム・・一握り
唐辛子、EVオリーブオイル
・パスタをゆでる。
・油大さじ4~5で潰したにんにく1かけと唐辛子少々をソッフリットにする。
・ペペローニ・クルスキを崩しながら加える。種が多い時は別にする。焦げないうちに粉にしたパンを加えてなじませる。にんにくと唐辛子を取り除き、ペペローニとパン粉を別にする。
・ゆで汁少々とパスタを加えてなじませ、ペペローニとパン粉、コラトゥーラ大さじ1を加える。
ペペローニ・クルスキのオレッキエッテ↓
南イタリアの野菜、まだ続きます。
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