2022年8月15日月曜日

ヨーロッパウナギの故郷、サルガッソ海。この海も大幅に環境が変化しているらしい。

魚のマリネの話から、次は、スカペーチェ。
特にナポリ名物のウナギのスカペーチェです。
ウナギのフリットのマリネ。イタリア語にするとcapitone alla scapece。
イタリア語でウナギはanguillaですが、アングイッラのスカペーチェではなく、カピトーネのスカペーチェと呼びます。

グイド・トンマージの地方料理シリーズ『クチーナ・ディ・ナポリ

には、ナポリの人にとって、ウナギはクリスマスイブに食べるもの。
12月23日に捌いて肉食が禁じられた翌24日のディナーに食べるのがナポリの伝統、とあります。

ナポリの年末の魚市場。

カピトーネもアングイッラも同じもので、カピトーネは長さ50㎝以上のメスのウナギ。

イタリアの代表的なウナギの産地、コマッキオ(フェラーラ)のウナギ。


ウナギはヨーロッパでも日本と同じく謎の多い生き物。日本のウナギはマリワナ海溝で生まれるらしいですが、ヨーロッパのウナギはサルガッソ海で生まれるらしいということは分かっています。コマッキオのウナギもサルガッソ海で生まれ、稚魚をコマッキオに放流しています。
今時の人は信じられないだろうけど、昔はスペイン産のウナギの稚魚のオイル漬けを売っていました。とってもおいしくて、前菜にするのが大好きだったなあ。

サルガッソ海。

サルガッソ海は北大西洋、メキシコ湾流、太平洋赤道海流などに囲まれている、浮遊性の海藻で知られる豊かでユニークな海。聞いたことない、とは言ってられない守らなければいけない海。

リチェッタの話までたどり着けなかった。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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