きのうの動画でスパゲッティを食べている昔の映画のかっこいい写真が気になったので、今日は、それについて。
こういう疑問は、パスタ関連の面白い情報がだいたいなんでも載っている本、『パスタ・レボリューション』を見れば解決します。
今回も、速攻解決しました。
まず、問題の映画は『Un americano a Roma/ローマのアメリカ人』という1954年のコメディ。
スパゲッティをむしゃむしゃ食べている役者は、ローマ出身で1920年生まれのアルベルト・ソルディAlberto Sordiさん。
彼のこの姿は、アメリカ人の食習慣を馬鹿にしながらスパゲッティを食べる典型的な愛すべきイタリア人として、世界中に広まりました。
上から目線でアメリカ人をからかっている割にはやたらアメリカの食文化に詳しくて、実は強烈に憧れているツンデレちゃんでアメリカ人みたいにふるまいたがっていることが見え見えなシーンです。
下は1978年の『Dove vai in vacanza?』のソルディさん。ローマの八百屋さんの役です。
相変わらずスパゲッティ食べてますが、
アメリカにあこがれていた若者も、商売を立派に切り盛りして家族も持っています。大学で知的環境を研究する息子が用意してくれたバカンスへと旅立ちます。遺跡を見学し、ベネチアビエンナーレへ行き、リストランテで貴族たちと食事もします。
もう一つ、パスタを食べるシーンで有名なのは、ナポリ生まれの名優、トトが『Miseria e Nobiltà』で演じた、料理人の娘と結婚したい貴族と、彼にやとわれた男が手づかみでスパゲッティを食べるシーン。
最後はイタリアンアイコン、ソフィア・ローレン。
有名なのは『ナポリの黄金』の揚げピッツァ屋のおかみさん。
ソフィアのこの美しいシーンで一躍イタリア料理史に残る名画に。
彼女がスパゲッティを食べるシーンが出てくる映画は、たぶんない模様。
でも、『パスタ・レボリューション』には、若かりしソフィアがオステリアでフォークに巻き付けたスパゲッティを高々とかかげる輝くような美しい姿の写真を探し出しています。彼女がパスタを食べるシーンはたぶんとても貴重。永久保存する価値あるかも。
下の動画はスペインのパスタのCM。
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