2022年5月11日水曜日

トマトが赤というのはもう過去の話。今は黄色がきてます。ダッテリーニ・ジャッリのピッツァ。

CIRの次号(8月号)は5/16発売予定です。
お届けまでもう少々お待ちください。

今日は、最近よく見かける食材で、リチェッタもよく登場するようになった“ダッテリーニ・ジャッリdatterini gialli”の話です。

ダッテリーニは楕円形のミニトマト。ミニトマトの中では最近ぐんぐん注目を集めています。糖度が高く、色が鮮やかで風味が強く、実のつく量も多いトマト。
トマトは小さいもののほうが甘いそうで、今後もどんどん生産量が増えそうなトマトです。

ダッテリーニ↓

トマトの味を作るポイントは皮でした。でも黄色いトマトは赤いトマトより皮が薄くて病気に弱く、破れやすくて収穫量が低いトマトになります。
このような問題点があって黄色いミニトマトはあまり普及していませんでした。
黄色いミニトマトの栽培は問題が多かったようですが、最近の黄色いトマトの普及は、それを克服した農家が増えてきていることを物語っています。さらに、料理にどんどん使われだして、黄色いミニトマトの需要はかなりあったんだなあと感じます。


トマトの魅力はその鮮やかで真っ赤な色ですが、ダッテリーニが普及して以来、黄色いトマトがイタリア料理の色合いを変えつつあります。
黄色いダッテリーニ、ダッテリーニ・ジャッリdattterini gialliは、とにかくその色がインパクト大。7月号にはピッツァのリチェッタが登場しましたが、8月号ではスパゲッティに使われていました。
しかも、サフランとの組み合わせです。
そういえば、イタリア料理の鮮やかな色、といえば、トマトの赤とサフランの黄色でしたが、これがトマトの赤と黄色という時代がきそうです。

ダッテリーノ・ジャッロ↓

さらに黄色いトマトの加工品も登場しだして、普及速度がますますアップしてます。

フランコ・ぺぺのダッテリーニ・ジャッリのピッツァ。


フランコ・ペペのリチェッタを始めとする有名ピッツァイオーロに取材したピッツァの本の力作、「ピッツァ・アルバ・ペゾーネ

には、ナポリの品種のトマト4種を使ったクアトロ・ポモドーリのピッツァというのがあります。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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