イタリアのメトド・クラッシコのスプマンテの発祥地、トレンティーノのワイン、ノジオーラnosiola。
ノジオーラはトレンティーノ固有の品種。
メトド・クラシコのスプマンテにはなりませんが、トレンティーノで栽培されている一番古い品種で、イタリア最大の湖、ガルダ湖に注ぐ支流の川の流域で栽培されていました。ドロミティの山にはさまれた渓谷地帯の個性を表現しているワインです。
ノジオーラは白ブドウで、この上質シャンパンの産地では、ヴィン・サント用のぶどうとして知られています。ガルダ湖に接している地区は日当たりがよく、ソフトさと力強さのバランスがよいワインができます。
この地方はワインでも有名。下の動画はガルダ湖のボートとワインの組み合わせ。
ヴィン・サントは、トスカーナのデザートワインのイメージ。ぶどうを復活祭の聖週間の間を含む計6か月間干して、モストをゆっくり発酵させた甘口ワイン。これをトレンティーノの森や山の中で長期間熟成させて独特のアロマを加えたワインです。
ノジオーラという名前は、一説には熟す前の青いヘーゼルナッツが語源だそうで(今月のCIR/P.25)のリチェッタは、この説にインスパイアされた料理のようです。
ノジオーラワインとヘーゼルナッツをアンコウと組み合わせた料理です。
魚の前菜に合うの軽いノジオーラ。個性の強いノジオーラには森の食材を使った白肉料理、つまり七面鳥や鶏肉などに合います。(P.26の七面鳥のロースト、きのことラズベリー風味など)。ノジオーラは森のワインなので、森の食材と組み合わせる、というのがポイントかも。
甘いヴィン・サントと組み合わせるのは桑の実のジャムのクロスタータ(P.27)。
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ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
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