今日の料理は(CIR)8月号のアンティパストの2品め、パーネ・グッティアウpane guttiauです(日本語のリチェッタはP.2)。
サルデーニャの伝統的パン、パーネ・カラザウで作るシンプルなスナックで、(CIR)にある通り、グッティアウとはgocciolato(滴り落ちる)という意味。
パーネ・カラザウにオリーブオイルなどをかけてリッチにしたタイプです。
パーネ・グッティアウを商品化して販売した人がいました。
キャッチコピーは揚げていないフリット。
なるほど、薄いパーネ・カラザウはチップスみたいです。
パーネ・グッティアウが一番シンプルなバージョンだとしたら、パーネ・フラッタウは一番手の込んだバージョン。サルデーニャを代表する料理の一つでもあります。
パーネ・カラザウはどうやらかなり自在にアレンジできる食材のようです。
まずはパーネ・グッティアウのにんにく風味pane guttiau all'aglio。
材料
パーネ・カラザウ・・8枚
にんにく・・2かけ
EVオリーブオイル、塩、こしょう
a.小さなボールににんにくを入れてフォークで潰し、塩、こしょう、油大さじ8を加えて混ぜる。
・オーブン皿にパーネ・カラザウを並べてa.をかけ、表面に均一に広げる。
・180℃のオーブンで3分焼き、すぐにサーブする。
※地元のサルーミとチーズの盛り合わせに添えてもよいし、コース料理に添えてもよい。
次はパーネ・フラッタウpane frattauです。
材料/
パーネ・フラッタウ・・4枚
玉ねぎ・・1個
ホールトマト・・600g
バジリコ・・4枚
サフラン・・1袋
卵・・4個
ブロード・ディ・カルネ(できれば子ヤギのブロード)
おろしたペコリーノ・サルド
EVオリーブオイル、塩、こしょう
a.玉ねぎのみじん切りを油少々でソッフリットにし、トマト、バジリコのみじん切り、水少々で溶いたサフラン、塩、こしょうを加える。蓋をして弱火で20分煮る。
・その間に鍋にたっぷりの湯とビネガー大さじ1を沸騰させ、皿に割った卵を滑り入れる。4分ゆでて穴あきレードルで取り出す。
・パーネ・カラザウを沸騰したブロードに浸して取り出し、くし切りにして皿に敷く。
・aのトマトソース、をかけておろしたペコリーノを散らし、落とし卵1個を加えてサーブする。
※ブロードは湯で代用してもよい。
子ヤギ肉のボッリートとパーネ・フラッタウ↓
ゆで汁(ブロード)はパーネ・フラッタウに使うので、この料理はセットで作ります。
サルデーニャの羊飼い
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