2022年5月25日水曜日

カラブリア・ポテトはベーコンもにんにくも使わないカラブリアを代表するコントルノ。フライに最適なでんぷんの多いシーラのじゃがいもから作る。

カラブリアって、知れば知るほどいいところですねえ。
美味しい玉ねぎとじゃがいもの産地、なんですね。これはもう最強じゃないですか。
きのうカラブリアのじゃがいもを調べていたら、“パターテ・ンパッキウーザ”という料理に出会いました。
カラブリアの玉ねぎとじゃがいもの料理です。
カラブリアの代表的コントルノと言われている料理です。
『オステリア・ディ・イタリア』。
ダヌンツィオが、レッジョの海岸通りは世界で一番美しい数キロと評したほど美しい場所ですが、カラブリアの海岸通り↓
カラブリアは、美しくても険しい山がちで、住むのはなかなか大変な場所でした。
でも、農作物には恵まれているようです。

パターテ・ンパッキウーゼPATATE 'MPACCHIUSE

小包のようにまとめた、くっついたというような意味合いの名前のカラブリア・ポテト。

材料/2人分
シーラのじゃがいも・・中2個、大1個
EVオリーブオイル

・じゃがいもは皮をむいて洗い、水気をふき取って薄切りにする。ピーラーを使ってもよい。スライスしたらもう洗わない。
・フライパンに油少々を熱し、じゃがいもを入れて塩をして混ぜる。弱火で5~6分熱する。でんぷんで数枚“くっついた”まま裏返す。
・すぐに油をきって取り出す。カリカリのうちにすぐにサーブする。

たいていはトロペアの赤玉ねぎを加えるのですが、上の動画は他の材料を一切加えないで、じゃがいもだけで作る1品。
でんぷんが多くてフライドポテトに最適のシーラのじゃがいもから生み出される味。

このリチェッタは、トロペアの赤玉ねぎ入りが一般的。じゃがいもを半分程度蒸し焼きにした時点で薄い輪切りにした赤玉ねぎを加えて一緒に蒸し焼きにします。
一般的なバリエーションは、生のポルチーニ入り。ポルチーニはじゃがいもと同じくシーラの名物。薄切りにして赤玉ねぎの代わりに加えます。塩と唐辛子で調味したり、グアンチャーレを加えたり、仕上げにバジリコを散らしたり、アレンジは豊富です。

シーラのポルチーニ。

いい機会なので、カラブリア料理、もう少し見てみます。

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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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質問、去勢鶏のチョウザメ風て、どんな料理でしょう。想像するとちょっと面白いけど、チョウザメもキャビアも一切入りません。

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