ルスティコ・レッチェーゼrustico lesscese(リチェッタはCIR8月号P.3)です。
プーリア料理は、オレッキエッテ以外、何か知っていますか?
多分、知名度ないですよね。
私は、プーリアに行くまで、というか今も、ほとんど知りません。
なので、プーリアで出会った食べ物は、大部分が見るのも聞くのも初めて、という状態。
その分、出会った時の衝撃は特大でした。
こんなに美味しくて、単なる一地方料理じゃなくて、イタリアを代表するような料理なのに、なぜ無名?
という出会いばかりでした。
ルスティコ・レッチェーゼという料理は、レッチェのルスティコという意味ですが、プーリアのバールやパスティッチェリーアの定番の、ミニサイズのパイです。
プーリアのバールやパスティッチェリーアには、この地方の知られざる宝物が詰まっています。
さらに、手で持ってかぶりつけるこの大きさは、ストリートフードの要素もありましした。
ルスティコは、ドルチェでもパンでもなく、あえて分類するなら、ストリートフードです。
手で持って歩きながら食べることができるのこの形は、フランス料理ではヴォロヴァンと呼ばれるものです。
プーリアはかつて、スペインブルボン朝が支配するナポリ王国の一部でした。
ルスティコは、ブルボン家の貴族料理の影響をぷんぷん感じるパイです。
さらに言うなら、具はトマトソース、モッッァレラと、ナポリのピッツァをはじめとする地中海のストリートフードの典型。
具の一番下にベシャメルをのせているのがピッツァとは違う点。
美食とバロックの街、レッチェ。
どれも美味しくて、レッチェのパスティッチェリーアには通い詰めたなあ。
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