2022年5月22日日曜日

貴族料理の血を引くのに田舎っぽいと呼ばれるプーリアのストリートフードのミニパイ、ルスティコ。

今日のお題はプーリア料理。
ルスティコ・レッチェーゼrustico lesscese(リチェッタはCIR8月号P.3)です。
プーリア料理は、オレッキエッテ以外、何か知っていますか?
多分、知名度ないですよね。
私は、プーリアに行くまで、というか今も、ほとんど知りません。
なので、プーリアで出会った食べ物は、大部分が見るのも聞くのも初めて、という状態。
その分、出会った時の衝撃は特大でした。
こんなに美味しくて、単なる一地方料理じゃなくて、イタリアを代表するような料理なのに、なぜ無名?
という出会いばかりでした。
ルスティコ・レッチェーゼという料理は、レッチェのルスティコという意味ですが、プーリアのバールやパスティッチェリーアの定番の、ミニサイズのパイです。
プーリアのバールやパスティッチェリーアには、この地方の知られざる宝物が詰まっています。
さらに、手で持ってかぶりつけるこの大きさは、ストリートフードの要素もありましした。
ルスティコは、ドルチェでもパンでもなく、あえて分類するなら、ストリートフードです。
手で持って歩きながら食べることができるのこの形は、フランス料理ではヴォロヴァンと呼ばれるものです。
プーリアはかつて、スペインブルボン朝が支配するナポリ王国の一部でした。
ルスティコは、ブルボン家の貴族料理の影響をぷんぷん感じるパイです。
さらに言うなら、具はトマトソース、モッッァレラと、ナポリのピッツァをはじめとする地中海のストリートフードの典型。

具の一番下にベシャメルをのせているのがピッツァとは違う点。

美食とバロックの街、レッチェ。

レッチェにはパスティッチョットという美味しいタルトの名物もあります。
どれも美味しくて、レッチェのパスティッチェリーアには通い詰めたなあ。

ストリートフードのお勧め本、『ストリート・フード・アッラ・イタリアーナ

 


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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