エミリア=ロマーニャのスプーンで食べるドルチェの女王です。
諸説ありますが、16世紀にフェラーラのエステ家のパティシエが考え出したドルチェで、フェラーラの外交官がロンドンでアングロサクソンの伝統のデザート、トライフルtrifleに出会い、それをイタリアの食材で再現したドルチェ、という説があるそうです。トスカーナやウンブリアのドルチェという説もあります。ズッパというのは『浸す』という意味のinzuppareからきています。
ヴィクトリア朝風トライフル↓。
スポンジ生地、ブラディー、ジャム、フルーツの砂糖漬け、スポンジビスケット、シェリー酒、カスタードを重ねたてホイップクリームで覆ったものですが、バリエーションは無数にあります。ティラミスにも影響を与えたと考えられているデザートです。
このドルチェを広めたのはアルトゥージでしてたが、彼はエミリア=ロマーニャとトスカーナのどちらにも暮らしたことがあり、両方の地方料理にそれなりのなじみがありました。
トライフル
巨匠のリチェッタの特徴はカスタードで、卵と砂糖の量が多く、昔ながらの味に近いそうです。クラッコシェフが好きなのは、エミリア=ロマーニャの家庭で造られているバージョンだそうです。
マッサーリ氏のクレーマ・パスティッチェリーア。
彼の本、『イジニオ・マッサーリ』
にはイタリアのパスティッチェリーアの基本で上級のリチェッタが詰まっています。
もう一人のイタリアのパティシエの巨匠、エルンスト・クナムのカスタード。
アルトゥージの本はかなり画期的な本だったのでしょう。主婦たちは、フランス語のレシピを一生懸命解読して、娘たちに伝えたのでした。
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ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
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