今日は、カットピッツァの巨匠、ガブリエレ・ボンチがイタリア各地のパンについて語った本、『ピッツァ・ヒーロー』から、シチリアのスフィンチョ―ネのリチェッタを訳してみます。
ローマのピッツァリウム。
実は、本にはスフィンチョ―ネのリチェッタとはどこにも書いていなくて、シチリアのパンの硬質小麦のフォカッチャのリチェッタを読んでいたら、そこに、スフィンチョ―ネの私流のリチェッタと、さりげなくさらっと書いてあったのです。全然気が付きませんでした。具はイワシとシチリアの典型的なチーズ、ラグザーノ。本にはラグザーノについても解説がありました。
シチリア版のピッツァ、スポンジのようなフワフワ生地の硬質小麦粉のフォカッチャ。
スフィンチョ―ネ
硬質小麦のイワシとラグザーノのフォカッチャFocaccia di grano duro, sarde e ragusano Dop。
材料/
《生地》
硬質小麦粉・・1㎏
水・・600ml
生イースト・・3g、または天然酵母200g
EVオリーブオイル・・70ml
ブラウンシュガー・・35g
塩・・20g
《具》
塩漬けイワシ・・200g
スライスしたラグザーノ・・200g
トマトのパッサータ・・300g
オレガノ・・一握り
・小麦粉、水、イースト、砂糖、オイル、塩をこねて最初の発酵とピエガツィオーネpiegazioneを行い、24時間発酵させる。
・生地を1個ずつにカットし、ベーキングトレー一杯に手で広げて2時間発酵させる。
・薄切りのラグザーノと小さく切ったイワシをのせ、トマトのパッサータで覆う。
・260℃のオーブンで10分焼く。
・仕上げにオレガノを散らす。
※ラグザーノはノートのコムー二だけで造られているチーズ。2個ずつ綱で縛って吊るして最低3~12ヵ月熟成させる。熟成期間が短いものは白ワインが合い、長期熟成させたものは赤ワインが合う。
ラグザーノDop
ボンチのリチェッタ、次回に続きます。
■本や(CIR)の購入方法
===================================
お問い合わせはこちらからどうぞ。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
ブログ『リブレリア・クレアパッソ』(クレアパッソに新入荷した本)
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
(CIR)2020年1月号、(CIR)2020年2月号、(CIR)2020年3月号、(CIR)2020年4月号、(CIR)2020年5月号、(CIR)2020年6月号、(CIR)2020年7月号、(CIR)2020年8月号、(CIR)2020年9月号、(CIR)2020年10月号、(CIR)2020年11月号、(CIR)2020年12月号、(CIR)2021年1月号、(CIR)2021年2月号、(CIR2021年3月号)、(CIR2021年4月号)、(CIR2021年5月号)、(CIR2021年6月号)、(CIR2021年7月号)、(CIR2021年8月号)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
『カッチャジョーネ』
[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]
0 件のコメント:
コメントを投稿