今日は、ガブリエレ・ボンチのイタリア各地のパンの本、『ピッツァ・ヒーロー』
から、きのうはシチリアについてちょっと訳しました。彼は、シチリアのストリートフードの屋台の前では、セイレーンにの声に魅せられたユリシーズになってしまうという、とても高尚な、でも分かりやすい例えで、ずばっとこの島のパンを総括しました。
多分、シチリアを訪れる人の大半の目的がシチリアのストリートフード。
セイレーンは美しい歌声で船乗りたちを惑わし、喰い殺すというモンスター。
かなりの自制心と胃袋と度胸がないと、シチリアのストリートフードに取り込まれてしまいます。特にボンチシェフのようなパン生地を追求する職人には、パン屋とピッツェリアも避けては通れない店。
シチリアのストリートフード。
そんなシチリアのパンの中で、彼が特に心惹かれたのがパレルモのスフィンチョ―ネだそうです。
ピッツァの親戚で、もっとリッチな具をのせたスフィンチョ―ネ。スフィンチョ―ネは硬質小麦粉入りの、スポンジのようなソフトな生地。一説には、スフィンチョ―ネの語源はラテン語でスポンジという意味のspongia。パレルモでは、トッピングはホールトマト、アンチョビ、玉ねぎのソッフリット、カチョカヴァッロ、塩、こしょう、オリーブオイルが一般的。
ストリートフードの屋台、ピッツェリア、パン屋、市場で売られているものです。ブロッコリやサルシッチャ、じゃがいもの具のタイプもあります。
アンティカ・フォッチェリア・ディ・サン・フランシスコ。
スフィンチューニsfinciuni。
材料
《生地》
軟質小麦粉・・600g
硬質小麦粉・・400g
サワードウ・・100g(とイースト20g)
EVオリーブオイル・・50g
ラード・・50g
塩、こしょう
《ソース》
塩漬けアンチョビ・・30g
赤玉ねぎ・・1個
トマトペースト・・200g
パン粉
カチョカバッロ・・(好みで)200g
EVオリーブオイル、こしょう
・2種類の粉を混ぜてフォンタナに盛り、他の材料とぬるま湯(約1ℓ)を少しずつを加えながらよくこね、温かい場所で1時間休ませる。
・生地が発酵したら油を塗ったベーキングトレイの中に広げ、トマトペースト、塩抜きしたアンチョビ、薄く切った玉ねぎ、こしょう、パン粉、カチョカバッロ(好みで)をのせる。
・220℃のオーブンで20分焼き、オーブンから出したらEVオリーブオイルをまわしかける。
カチョカバロっロ。
アンティカ・フォカッチェリア・ディ・サン・フランシスコは、シチリアを訪れた観光客は全員行くような有名店。
ガブリエレ・ボンチのシチリアのストリートフードガイド、次回に続く。
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