ガブリエラ・ボンチの季節の食材のピッツァやパン、フリット、保存食の本、『マードレ・ピッツァ』から、秋のリチェッタを1品訳してみます。
“ファルチータ・ビテッロ・トンナートFARCITA con Vitello Tonnato”。
『私が子供の頃、ビテッロ・トンナートはどこにでもあった。家族の夕食にも、レストランでも、どこでも出していた。すべてのおばちゃんには、自分のビテッロ・トンナートのリチェッタがあり、それをがっちり守っていた。80年代にピエモンテで生まれたビテッロ・トンナートは、イタリア中に広まり、主に夏の夕方に食べた。それを美味しいソースにアレンドした。』
材料/30×30㎝のベーキングトレイ1枚分
ピッツァ生地・・500g
子牛のランプ・・1本
ケッパー・・50g
ゆで卵・・2個
マグロ・・200g
EVオリーブオイル、塩
・肉に塩少々を揉み込み油を薄く塗り、オーブンで肉1㎏につき20分焼く。冷めたら薄く切る。
・サルサ・トンナータを作る。ゆで卵の卵黄、ケッパー、マグロをミキサーにかけながら油を少しずつ加えてクリーミーなソースにする。
・ピッツァ生地を2つに分けて伸ばし、1枚をベーキングトレイに敷き込む。油を少々をかけ、もう1枚の生地をのせる。最高温に熱したオーブンの下段に生地を入れ、7~8分焼く。ベーキングトレイを中段に移して必要なら温度を下げて10分焼く。
・2枚の生地をオーブンから出して余分な蒸気を飛ばす。
・粗熱が取れたら下段にサルサ・トンナータを広げ、子牛肉の薄切り(約25~30枚)をのせてサルサを少量玉状にしてのせる。ケッパーで飾ってもう1枚の生地をのせる。
※ビテッロ・トンナートはロースト・ビーフと比較されるが、ロートビーフは、まず肉を焼いて肉汁を閉じ込めるが、ビテッロ・トンナートは加熱時間が短く、中心はレアに仕上げるのがポイント。
ベースの生地/(初級をマスターしたマスタークラスの人向け、手に入れにくい材料ははぶいた)
0番の軟質小麦粉・・1㎏
水・・750g(小麦粉の75%)
EVオリーブオイル・・30g
塩・・30g
生イースト・・10g(ドライイースト4g)
・子供向き生地の場合は水を600gにする。
・0番の小麦粉の代わりに全粒粉を使ってもよい。粉の精製度が粗いと水がもっと必要になる。
ガブリエレ・ボンチのピッツァ・レッスン。
初心者向け。
紹介したのは本のリチェッタのほんの一部ですが、シチリアのスフィンチョ―ネの話は、このへんにします。
次回は(CIR8月号)のリチェッタに戻ります。
季節がどうなってるか、見当もつきませんが・・・。
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