ラツィオの南端にある海辺の街、ガエタの一番の名物は、ティエッラ。
(CIR6月号)の記事でティエッラが名物の店として紹介されていた店の一つが(P.26)、下の動画の店、ピッェリア・デル・ポルトpizzeria del porto。ピッツェリアで出す料理なんですね。
カンパーニアに近いこの街には、シチリア王国の最後の砦だった時代の名残であるナポリの影響が溢れています。
シチリア王国のフェルディナンド4世は、ティエッラが大好物でした。この料理はプリーモやセコンドだけでなく、テルツォ・ピアットだ、と名言を残しています。
持ち運びもできて、船の上で食事をする漁師にぴったりだったんです。
そしてラツィオの伝統地方料理として認定されたのが、タコのティエッラ。
プーリアでティエッラと言えば、じゃがいもとムール貝のバーリのティエッラ。
ガエタのティエッラとは違いオーブン皿で焼きますが、手で食べれないのでストリートフードにはならないですね。ちなみにティエッラとは器の浅鍋こと。ガエタのティエッラは浅鍋ではなく2枚の生地で包むので持ち運びできて保存もできて栄養もある食べ物でした。
ガエタのタコのティエッラ。
ガエタに行ったらオリーブだけじゃなくタコのティエッラの味見もお忘れなく。
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