さてそろそろ(CIR6月号)のリチェッタの話を始めましょうか。
1品めは、フォカッチャ・コロラータです(P.2)。
前菜やアペリティーボの定番、フォカッチャですが、これはフォカッチャに鮮やかな色をつけて同じ色のトッピングをのせるというアレンジ。
ジェノヴァのフォカッチャ。
ジェノヴァに行ってフォカッチャを食べない人はいないと思いますが、私のフォカッチャ・ジェノべーゼとの最初の出会いは、ホテルの朝食でした。
一口かじっただけで、ん?なんだこの香ばしさは。カリカリサクサクじゃないですか、これが有名なフォカッチャ・ジェノベーゼか、知ってるフォカッチャと全然違うとびっくりしたものです。ホテルでは、朝食のビュッフェに出すフォカッチャは、小さくカットしてトーストして温かいものを出していました。
その日は早朝からホテルを出発して、通勤の人で混雑する駅まで歩きました。その間に、それまでは全然気が付かなかったのに、フォカッチャ屋さんが、通りのあちこちにあって、どこも大繁盛していることに気が付きました
どうやらジェノバ中の人がフォカッチャを買いに店にやってきているようです。
よく言われることですが、ジェノバのフォカッチャは、朝食であり、スナックであり、ランチ、軽食であり、アペリティーボですが、動画のパン屋さんは、薄いスライスを1枚食べれば満足できて何も具が必要ないフォカッチャは、パンではない、と言っています。
うーん、深い・・・。フォカッチャの香ばしさは、具に匹敵するかも。
フォカッチャの食べ方まであるなんて。リポーターが噛り付いたら、向きが反対だと注意されてました。つまり焼いた麺を上にして、香ばしい面が最初に舌に触れるように噛り付くのが一番おいしい食べ方なんだそうです。
こんなすごいこだわりがあったなんて、何にも知らずにジェノバで食べてました。
もったいなかったなあ。
『リグーリアの発酵生地』
という本もありました。
フォカッチャをジェノバで買うのは特別な体験。下の動画の職人さんも食べ方を教えてますねー。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
(CIR)2020年1月号、(CIR)2020年2月号、(CIR)2020年3月号、(CIR)2020年4月号、(CIR)2020年5月号、(CIR)2020年6月号、(CIR)2020年7月号、(CIR)2020年8月号、(CIR)2020年9月号、(CIR)2020年10月号、(CIR)2020年11月号、(CIR)2020年12月号、(CIR)2021年1月号、(CIR)2021年2月号、(CIR2021年3月号)、(CIR2021年4月号)、(CIR2021年5月号)、(CIR2021年6月号)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
『カッチャジョーネ』
[creapasso.comへ戻る]
0 件のコメント:
コメントを投稿