フォカッチャのポイントは、その香りにあり、香ばしいあの香りはリグーリア名物のオリーブオイルから生み出されています。リグーリアは北イタリアの中でも最も南にあり、農業が盛んな地方です。
今月の『サーレ・エ・ペペ』にはリグーリアのオイルに関する記事がありました。(CIR)に載せられなかったのですが、それはこんな記事でした。
リグーリアで、オリーブは古代ローマ時代以前から栽培されていました。
栽培の中心はタッジャのベネディクト会でした。10世紀頃にプロバンスからやってきた修道女がジュッジョリーナGiuggiolinaという品種を伝え、これをタッジャスカTaggiascaと名付けました。黒ずんだ、小粒で美味しいオリーブはリグーリアを代表するオリーブとして広まり、オリーブオイル、“Dop Riviera Ligure”が造られました。
中でもフランスとの国境地帯のインぺリア県で造られる“Riviera dei Fiori”はタッジャスカ種のみから作るオイル。タッジャTaggiaやバダルッチョBadaluccioはオイル造りの中心地です。
この地方の伝統的な製法で造られるオイルは、タッジャスカ種100%、デリケートで繊細なオイルで、アーモンドやりんこの風味、かすかな辛味が特徴で地元の魚料理、ドルチェ、ソース(ペースト)などによく合います。
ペーストのラザーニャLASAGNE AL PESTO。
石壁の段々畑で手作業で栽培するタッジャスカ。
タッジャスカのオイル。
ジェノバからラ・スペツィアまでの地方では、リビエラ・ディ・レバンテRiviera del LevanteというDopオイルが造られています。タッジャスカ種の親戚や、地元のマイナーな品種も使われています。
リビエラ・ディ・レバンテ。
この地方の有名な観光地、チンクエ・テッレもオリーブの産地です。
特にその段々畑が有名。
リオマッジョーレのオリーブの収穫。
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