2022年12月1日木曜日

グラニャーノのミックスパスタもコラトゥーラもシンプルな料理なだけに素材の質がすべて。

今月の(CER)は12月号だけあって、スカローラのピッツァに始まって、カッペッレッティ・イン・ブロード、子牛のメダリオーニの黒トリュフソース、リコッタのカンノーリと、クリスマスらしい料理が並んでいます。
 そんな中で、異色とも思えるのがブリーモ・ピアットの1品。じゃがいも、ムール貝、コラトゥーラのパスタ・ミスキアータ。
パスタ・ミスキアータは、ミックスパスタのこと。
各種のパスタを食べる習慣があるカンパーニアならではの、残ったパスタを有効利用する楽しい料理です。でも、パスタの残りを少しずつ集めておくのは意外と大変。グラニャーノでは、ミックスパスタを売っています。

ボッツオーリのシェフのミックスパスタ。

ということはおそらく、今月のフューチャーシェフ、ナポリ生まれのカンナバッチュ―ロシェフのリチェッタですね。
もう1つのカンパーニアの名物、コラトゥーラを使っているのですが、これを南イタリアの名物チーズ、ブローボラから造る謎なソースです。
ベースとなっているのは、ムール貝とじゃがいも、パスタの組み合わせ。安定のプーリア料理の香りがしますねー。

プーリアの米、じゃがいも、ムール貝のティエッラ。

パスタ・ミスタ・ディ・グラニャーノという名前のほうが一般的かも。下の動画はじゃがいもとエビのパスタ・ミスタ。

ブローボラのコラトゥーラ。

ブローボラは南イタリアの典型的なチーズ。リチェッタではスモークしたブローボラを使っています。小さく切って生クリームで湯煎して濾したものです。
本物のコラトゥーラとは大分違うけど、とにかく漬け汁を濾した(colare)したもの。

チェターラのアンチョビのコラトゥーラ。

(CIR)のリチェッタはP.12です。
コラトゥーラのスパゲッティはカンパーニアのスパゲッティの基本の1品。コラトゥーラは少量加えます。

コラトゥーラはここ数年の最新の大ヒット食材。シンプルな料理なのでコラトゥーラの味がすべて。地元の多くの店が味を競ってますが、その味とは、『リチェッテ・ディ・ナポリ

によると、古い伝統の味だそうです。



※最後に業務連絡です。ミドリさん新しいメアドを至急こちらまでご連絡ください。

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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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