2022年12月23日金曜日

あらゆる料理に合うプロセッコ・エキストラ・ドライは、貴族に嫁いだ庶民の世界をよく知ってるお姫様みたいなスプマンテ。

今日のお題はプロセッコに組み合わせる料理です。
(CIR12月号P.48~)はリチェッタを何点か訳しました。
とは言え、アペリティーボに最適のスプマンテ、プロセッコは、応用範囲が広いのも特徴で、食前の乾杯に始まって、大体どんな料理にも合います。
牡蠣の輸入業者のお薦めはプロセッコと牡蠣。

プロセッコの組み合わせは、ビールで代用されがちですが、ビールのスモーク香はワインとの組み合わせを難しくする要素。ビールと組み合わせたくなったら、プロセッコの炭酸が多いタイプやフリッザンテがお勧めです。例えばニジマスのスモークと紫芋のチップスにはプロセッコ。
プロセッコ・スーペリオ―レは残留糖度によって、生魚や野菜のプリーモに合うエクストラ・ブリュット、フレッシュでフルーティーで、柑橘風味の前菜や魚や野菜の前菜、貝のプリーモに合うブリュット、定番タイプの食前酒、豆のミネストラ、フレッシュチーズ、白肉に最適のエクストラ・ドライ、フレッシュな甘さでドルチェや乾麺のパスタに合うドライの4種類があります。
イタリアンならどんな料理とでも組み合わせ可能。

生ハムで有名なサン・ダニエーレはマスのスモークでも有名。

サン・ダニエーレのニジマスのスモークに合うなら、生ハムとも組み合わせてみたくなるし、スモークサーモンにも合うはず。


紫芋のチップス

その応用がサーモンときくいものキッシュ。
きくいもはピューレにしてパイ生地に詰めます。その上にサワークリームとスモークサーモンを交互に重ねてオーブンで焼きます。

プロセッコと組み合わせる料理3品目は、カルダモンと黒ゴマのハッラー。
聞いたことがない料理ですが、ユダヤ教の編み込みパンです。砂糖が入る甘いごま付きパン。
記事ではカルティッツェを組み合わせていました。エキゾチックで甘いパンまでいけるんだから、ほんとに組み合わせに関しては不可能なことはないみたいなスプマンテです。

定番のプロセッコ・エクストラ・ドライ。
ベネチアみたいにゴージャスな夢を見せてくれるけど、ふと我に返ると世界中のお上りさんに囲まれてる街だったりして。

庶民の出のお嬢様が頑張ってると、おばちゃん応援したくなる。



=====================================
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
[creapasso.comへ戻る]
===================================

0 件のコメント:

ブッラータはプーリア以外の地方の定番料理にもよく合います。コクとフレッシュさが同時にあるこのチーズは、成功するマーケティングを研究した魔法使いが生み出したようなチーズ。

今月の(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)の食材の記事は、“ブッラータとモッツァレラ”。 リチェッタも数品紹介されています。 1品目はブッラータのジェラート。 純白のジェラートで、見た目はとても美しいのですが、残念ながらブッラータのジェラートの動画は見つからなかったの...