2022年12月21日水曜日

世界中で人気上昇中のスプマンテ、プロセッコ。

今日のお題は今月のワイン、プロセッコです(CIR12月号、P.47)。
プロセッコはトレビーゾ北部のワイン。アルタ・マルカ・トレビジャーナと呼ばれる地方です。
プロセッコは近年目覚ましく普及しているワインで、昔はプロセッコ・コネリアーノ・バルドッビアーデネと、やたら名前の長いスプマンテ、という印象でしたが、いつの間にか、イタリアを代表するスプマンテと呼ばれるほどになっていました。現在、生産量の60%は海外に輸出されています。
 DOCGになったのをきっかけに、広大な地域で作られていたプロセッコが、より細かい地域に分類され、その個性が明確になると、上質からお手頃なものまで、もとから豊富だったプロセッコの特徴がさらに広がり、どんな料理にも、どんな味が好みの人にも受け入れられる応用範囲の広いスプマンテとして、世界中に普及していきました。

プロセッコ。

プロセッコdocとdocgの違い

 上の動画にも登場しますが、プロセッコのぶどうはグレーラglera。かなりマイナーなイメージです。つまりインターナショナルなぶどうから生まれるスプマンテではなく、イタリアのトレビーゾのぶどうから生まれるスプマンテ。

ちなみに、シャルドネを導入してフランスのシャンパンを目指したのがトレンティーノdoc。フェラーリというカンティーナが有名。

プロセッコの産地は、マルカ・トレビジャーナ。
ベネト州のマルカ・トレビジャーナの中心地はトレビーゾ。
ベネチアの妹とも呼ばれる、運河が流れる美しい街です。

トレビーゾ

トレビーゾの名物については来月号の(CIR)のグルメガイドで詳しく取り上げています。
産地によって特徴が違うプロセッコを知るには、まず地形を知る必要があります。

コネリアーノとバルドッピア―デネの丘陵地帯。

この地方の地形を簡単に説明すると、北は小さな川の流れで区切られた山岳地帯の麓で、寒気がさえぎられている。南はベネチアの潟地方の温暖な気候で氷河の影響が小さい。

プロセッコの産地の複雑な特徴、次回に続きます。


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