2022年12月27日火曜日

金運upを願う人の新年の縁起物、レンズ豆。今年もこの豆の話をする時期になりました。

クリスマスが過ぎると、新年に向けて気分の切り替えはや~。
一応、(CIR)の2021年1月号は、12月29日発売予定です。
ギリギリですが、がんばってます。
新年になると必ず登場する縁起物の食材、毎年言ってるからもうご存じですよね。
肉料理の付け合わせやミネストラに入れたり、パスタと一緒に煮たり、小金が溜まるように念じながら煮込みます。体だけじゃなく心も温まるだって。寒い日の料理です。
1月1日に食べると富をもたらす、と信じられ、約7千年前に現在のシリアから地中海全域に広まった、食べ物、レンズ豆です。
中世には修道院で栽培されていました。修道士たちの断食の日の質素な食事に登場する“金曜日の食べ物”でした。肉に匹敵する栄養価があるとみなされていたのです。
イタリアで一番有名なレンズ豆は、カステッルッチョ・ディ・ノルチャのレンズ豆。6月初めの花の時期は、ウンブリアとマルケの間の高原がハーブとカラフルな花で埋まる美しい季節。
下の動画は2020年の光景。この4年前の大地震のイタリア中部地震の震源地となったノルチャの高原に再び咲いた花は多くの人に感動を与えました。

2021年のノルチャ

今すぐレンズ豆を買いに飛んでいきたくなる・・・。 

それでは、レンズ豆のズッパのzuppa di lenticchieリチェッタをどうぞ。
材料/2人分
乾燥レンズ豆・・250g
トマトのパッサータ・・80g、またはトマトペースト25g
セロリ・にんじん・玉ねぎのみじん切り
ローリエ
ローズマリー・・1枝
唐辛子・・1本
EVオリーブオイル、野菜のブロード

・小鍋にオイルと香味野菜のみじん切り、唐辛子を入れてソッフリットにする。
・レンズ豆を加えて(戻す必要はない)2分炒め、塩少々を加える。
・白ワイン少々をかけてアルコール分を飛ばす。
・ブロード、ローリエ、ローズマリーを加え、熱いブロードを少量ずつ足しながら煮る。
・半ばでトマトのパッサータを加える。
・ローズマリーを取り除く。
・皿に盛り付けてオリーブオイルをかけ、ローズマリーの穂先で飾る。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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