2022年12月2日金曜日

ポレンタのクロスティーニをチップスにするだけでもかなり今風、バッカラ・マンテカート。

今日は(CIR)12月号から、定番のイタリアン、バッカラ・マンテカートをモダンにアレンジした1品(リチェッタはp.19)。
ベネチアの名物料理として有名な1品で、キリスト教の肉を食べないマーグロの日、つまりクリスマスイブの料理。その原料はノルウェーのロフォーテン諸島で造られている干ダラ。

バッカラ・マンテカート。
その美味しさとは裏腹に、見た目はかなり古風な料理。

バッカラ・マンテカートはベネチアのチケッティの名物料理でもあります。
パンやポレンタの上に盛りけるクロスティーニが古典的な盛り付け。

ポレンタを薄焼きのチップスにするだけで、かなり今風に。

おまけのリチェッタはスカリオッツィ。
なんでも自分の街の美味しいものにしちゃうナポリでは、ポレンタを小さな三角形に切ってフリットにし、スカリオッツィ・ディ・ポレンタSCAGLIOZZI DI POLENTAを作り出しました。


ポレンタと言うと北の食材、というイメージがありますが、経済的で美味しいくて、しかも残り物を有効利用できる料理が大好きなナポリの人が、ポレンタを食べないわけがない。ナポリの代表的なフリットのストリートフードとしても昔から知られています。
スカリオッツィ


バッカラは主に海がなくて魚が手に入らない地方に普及しましたが、海の真ん前にあるナポリでも、そのお手頃価格から大人気になりました。

バッカラとウナギを食べながら新年を迎えるのがナポリの伝統。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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シチリア出身のシェフがミラノで出した店は、その名もイカの卵。イカの卵はベネチアのチケッティの珍品中の珍品でした。

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