今日のお題はリグーリアで一番普及しているぶどう品種、ヴェルメンティーノvermentinoです。(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ4月号P.47)の記事の解説です。
ポネンテ・リグレのヴェルメンティーノの収穫
白ブドウのヴェルメンティーノからは、4つのdocワインが造られています。
リヴィエラ・リグレ・ディ・ボネンテRiviera Ligure di Ponente、コッリ・ディ・ルー二Colli di Luni、ゴルフォ・デル・ティジュッリオ・エ・ヴァルポルチェヴェーラGolfo del Tigullio e Valpolceveraです。
この品種はサルデーニャのマデイラ島に多い品種で、スペインからコルシカとサルデーニャを経由してイタリアに伝わり、13世紀末にリグーリアとトスカーナに広まったと考えられています。ポルトガルではヴェルメンティーノはCodegaとして知られています。
海風に耐えるヴェルメンティーノは高温で風の強い、日当たりのよい場所を好み、つまりリグーリアは理想的な場所でした。そのワインはデリケートでフレッシュ、キリッとした風味。地中海のアニスやタイムの風味があるのが特徴。地中海を象徴するようなぶどう品種で、フランスや中央ヨーロッパの影響を受けた他の北イタリアの、例えばピエモンテやアルト・アディジェのワインとは違い、スペインやポルトガルの影響を受けた、まさに地中海を感じるワイン。海がない北イタリアの人たちには、造りたくても造りだせないワイン。
サルデーニャには、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャという個性的なワインがあります。一方、リグーリアではヴェルメンティーノのワインはコッリ・ディ・ルーニなど。
麦わら色でデリケートな香り、フルーティー、花や植物の香り、ドライでややキリッとした味、しっかりした酸味が特徴のワイン。トルタ・パスクアリーナやシーフードに合います。
コッリ・ディ・ルーニは緑色がかった麦わら色のワイン、地中海の茂みを感じるデリケートな香り、セッコでフレッシュ、軽い酸味、後味にほろ苦さがあり、魚やソフトチーズに合います。
トルタ・パスクアリーナ
コッリ・ディ・ルーニ
レヴァンテ・リグレのワイナリー
サルデーニャにヴェルメンティーノが伝わったのはスペイン占領時代でした。この話は
次回に。
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