(CIR4月号)の甘口ワインと料理の組み合わせの話、続けます。
キアンティのワイナリーで、ヴィンサントとカントゥッチに出会い、衝撃を受けて以来、甘口ワインのおいしさを知りました。
ヴィンサントの次に知った甘口ワインは、アスティ・スプマンテでした。
日本でも手に入れやすいスプマンテで、ワインにカントゥッチを浸す食べ方にドはまりしていたので、スプマンテを買うと必ずカントゥッチも買うという、変な習慣も定番になっていました。カントゥッチはワインに浸したい一心で、自分で作るようになります。
アスティ・スプマンテのPV
アスティの次はモスカート・ダスティ。
アスティの偉大な定番ワイン。
アスティは常にアスティ・スプマンテとスプマンテとセットで呼んでいましたが、アスティと言うのはピエモンテ州のプロヴィンチャ。ここで造られるワインです。
使われているぶどうはモスカート・ビアンコ。
この品種からは、アスティ、アスティ・スプマンテ、またはスプマンテではないモスカート・ダスティが造られます。
アスティ・スプマンテは世界中に輸出されている人気のスプマンテで、フランスのシャンパンに匹敵します。
アスティ・スプマンテの繊細で上品な甘さと香りに魅了されると、とこからモスカート・ダスティまではほんのちょっと。
そしてモスカートの世界に足を踏み入れると、一時は大ブームになっただけあって、上質甘口ワインの世界が待っています。
そこには、一口飲むと感動するワインたちがあります。
モスカート・ダスティ
ピエモンテワインの世界に魅せられると、大抵は、バルベーラ・ダスティやバローロの世界に入っていきます。そしてビスモンテのワインロードでワイナリー巡りをするようになります。
そして最終的にはシチリアのパッシート・ディ・パンテッレリーアにたどり着くのはかなり必然的。
ピエモンテのワインロードにはトスカーナとは違う魅力が・・・。
そして地中海に浮かぶエオリエ諸島のリパリ島なんかへ行っちゃうんです。美味しい1杯を味わうために。
リパリ島
こうなるともう、イタリアワインにどはまり。
ワイナリーは、ここに行くという強い意志がないとたどり着けないような僻地にあるので、
シチリアのワイナリー巡りができるようになるころには、かなりのイタリアワイン通になってます。
(CIR)によると、シチリアのトラットリアの定番前菜は、パッシート・ディ・パンテッレリーアとゆで卵だそうです。(CIR4月号P.27)にはパッシートに添えるケッパー風味のゆで卵のリチェッタがあります。
お薦めワインはマルコ・デ・バルトリのパッシート・デイ・パンテッレリーア。ジビッボぶどうをパンテッレリーアの塩で干した地中海と汽水の香りの甘さと酸味のバランスが完璧に取れたワインだって。
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