2024年8月26日月曜日

レバンテ・リグレの白、リグーリアのワイン造りは他の州とはまったく別。

今日は(CIR4月号)のワインの話(P.47)。
レヴァンテ・リグレの白です。
リヴァンテとは、イタリア語で東、ということ。ちなみに西はポネンテ。ponente
リグレはリグーリアということ。
リグーリアのワインです。

ポネンテ・リグレ

ジェノバとレバンテ・リグレ



リグーリアって美しい場所ですね。
ところで、リグーリアのワインと言うと、代表的なものは何でしょう。
・・・思い浮かばない。
この地方は農地が少なく、ぶどうを栽培するのはとても大変。
そもそもの生産量が少ない。

リグーリアの世界的観光地、チンクエテッレ
海と山に挟まれた狭いわずかな大地の上にぎゅうぎゅう詰めにカラフルな家々が立ち並んでいる光景が人気ですが、この狭い土地で、どうやってぶどうを栽培するのでしょう。基本は、まず石垣の段々畑を作って、畑を作ります。見る分には美しいですが、ここに住んでワインを造るとなると、別の話。
記事にもあるように、ぶどう畑へは唯一の機械、モノレールで行き来します。平地がない場所で大変な思いをして造るワインへの愛情とプライドは相当なもの。リグーリアのレストランで偶然出会ったワイナリーの営業マンは、すごく話が面白くて、あっという間にリグーリアワインのファンになりました。この地方のワインを語るには、地理や気候、歴史も知らなくてはならず、それを知っている営業マンの話は、とても面白いものでした。


リグーリアの代表的ぶどう品種は、ヴェルメンティーノ。でも、レバンテ・リグレでは少数派で、もっと重要なのは香りが特徴のアルバローラ。


この地方のぶどう栽培は英雄的、と称されます。それだけ大変で難しい。その大変な作業をこなしているぶどう農家は、地元とワインに対する愛情と情熱もすごい。
以前、英雄的という言葉で農民を称えるのを聞いたことがあります。それはアマルフィのレモン農家でした。

アマルフィのレモン

リグーリアのぶどう栽培

リグーリアは、チンクエテッレのような風光明媚な観光地としてみる時と、ワインの産地として見る時はまったく別物。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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カンパーニアで育ち、18歳でローマのハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、26歳で最初のミシュランを獲得し、現在はアマルフィの高級ホテルのレストランのシェフ、クリストフォロ・トラバニは現在注目のシェフ。

今日紹介するのは、(CIR7月号P.26)で紹介している若手シェフ。 クリストフォロ・トラバニシェフです。1988年生まれ。 彼は幼少期と思春期をカンパーニアで育ち、18歳でローマの3つ星レストラン、ハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、その後数々のグラン・シェフの元で働き、...