きのうは、“”マグロのうさぎtonno di coniglio”を見つけた時点で面白くなっちゃっいましたが、マグロ料理の話をしてたんじゃないことを危ないところで思い出しました。
そもそも、ピエモンテというところはサボイア家の影響で、広い領地をもつ領主による狩りの伝統があったので、ジビエも広まっていました。
ピエモンテ料理にはまだまだ面白い料理が色々ありますが、気を取り直して(CIR)の話に戻ります。
次号の4月号はもうすぐ発売予定ですが、3月号の最後の記事は、ワインのアマローネでした。記事の日本語訳はP.49。
アマローネができるまで。
このワインの特徴を、『クチーナ・イタリアーナ』誌は、世界の他の偉大な赤ぶどうとアマローネの違いは、アクティブな冬眠状態にある、と表現しています。
アクティブな冬眠とは、分かるようでわからない言葉ですが、この冬眠の間干すことによってぶどうは糖分を始めとする要素が凝縮されます。
ラテン語でカンティーナの谷、という意味のヴァルポリチェッラでは(ちなみに2020年11月号のワインの記事はヴァルポリチェッラでしたP.37)、千年前にこの作業が行われた痕跡があるそうです。長い歴史がある作業です。
ヴァルポリチェッラ。
このヴァルポリチェッラ地区のシンボル的なワインがアマローネです。
今や国際的な人気ワインになりましたが、大きな分類ではベローナの赤。
ということは、ヴァルポリチェッラはベローナが誇るワイン。
ヴァルポリチェッラは生産地区によって違いがあるワイン。
この30年間はアマローネが主流で、他のワイン、つまりヴァルポリチェッラやレチョートは忘れ去られかけている。
ベローナのワインは、ぶどうを干すことから生まれる印象とは遠い心地よさ、柔らかくて、滑らかな後味などが特徴。
アマローネの理想的な相棒は熟成チーズ。肉料理や長時間の煮込み料理、辛いスーゴのスペッツァティーノにも合う。
という訳で、お勧め料理は、ゴルゴンゾーラソースのステーキなど。(CIR)のリチェッタはP.51。
ゴルゴンゾーラソース。
・フライパンを弱火で熱してバターを溶かし、皮を取ったゴルゴンゾーラを加えてとろ火で溶かす。
・ブランデー少々を加えてアルコールでチーズの組織を切り、牛乳少々、塩、こしょうを加えて軽く煮詰める。これをステーキ、パスタ、ニョッキなどにかける。
アマローネのリゾットはベネト名物。(CIR3月号)のリチェッタはP.50。
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