さすがにトゥルヌド・ロッシーニは食材がゴージャスすぎるので、もっと庶民感にあふれた“パターテ・エ・タルトゥーフィpatate e tartufi”なんてどうでしょう。
トリュフが豊富なマルケのアックアラーニャ地方では、どんな料理でもトリュフ風味にする、と言われていますが、これは庶民はどう使うかが分かる1品です。
下の動画はトリュフの量からしてとても庶民的ではないですが、この料理の基本はじゃがいもの輪切りをベシャメル、グラナ、削ったトリュフなどで覆ってオーブンで焼くトルティーノです。
・じゃがいも1個を2㎝角の角切りにします。
・生のじゃがいも1個を5㎜核の小角切りにして油でソッフリットにします。
・エシャロット1個をみじん切りにします。
・鍋に油少々と潰したにんにくを熱します。刻んだラルドを加えて溶かします。
・にんにくを取り除いてじゃがいもの小角切りを加え、一緒に炒めます。
・ブリュノワーズに切ったにんじんを加えて炒めます。
・じゃがいもが柔らかくなったらマッシャーで潰します。
・鍋に水か野菜のフォンドを加えて10~15分煮ます。
・マッシュしたじゃがいもを加えて煮汁をつなぎます。
・パスタを加えて半分火を通し、取り出してソースに加えます。
・バジリコとイタリアンパセリのをみじん切りを加えて火を止め、こしようをかけて油を回しかけます。
・ガラスのジャーにパスタを入れて削ったトリュフを加え、再び油をかけて密閉します。
パスタに削ったトリュフを加えて密閉するだけなんて、こんなトリュフの使い方もあるんですね。ウンブリアで初めてトリュフを食べた時のことを思い出しました。トリュフオイルをかけた何の変哲もないスパゲッティでしたが、翌日まで、トリュフの香りが漂ってる気がしたものです。数日たっても忘れられず、結局トリュフオイルを買いました。
アックアラーニャは、トスカーナ、ウンブリア、エミリア・ロマーニャに囲まれています。
中央イタリアとくくられるこれらの地方には、牛肉という共通点もあります。
次回はこの話。
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