お休みを挟みましたが、ベネト料理の話に戻ります。
パドバの話の途中でした。
パドバはベネトで一番古い街で、パドバ大学ではリアルガリレオが教鞭を取っていたのでした。
ちなみに、wikiによると、彼の出身校はピサ大学学芸学部(途中中退)となっています。学費が工面できなかったそうです。パドバ大学で教える前は故郷のピサ大学で教えていました。
パドバ。上の動画の彼はパドバの有名人としてガリレオの次にアペロールの発明者を挙げています。アペロールはパドバの会社が創り出したビターの一種。
アペロールと言えばアペロール・スプリッツ。
スプリッツはベネトで一番愛されているアペリティーボ。ハプルブルグ家の兵士のためにワインを水で伸ばした飲み物です。
アペロール・スプリッツという名称が広まっているのは、カンパリがアペロールを買収してアペロールのカクテルとしてアペロール・スプリッツを売り出した結果だそうです。
アペロール・スプリッツ。
リチェッタはたくさんありますが、基本は白ワイン1/3、炭酸水1/3、ビター(アペロール、セレクト、チナール)1/3
アペロールを炭酸水で割った飲み物はアペロールソーダ。
ちなみに国際バーテンダーアカデミーのスプリッツのリチェッタは、
プロセッコ6cl
アペロールか他のビター4cl
ソーダひと振り
となっています。
エアロスミスが出演するアペロールソーダのCM。カンパリの豊富な資金のおかげか世界制覇を目指していたらしい。
大学の隣にある老舗カフェで、スタンダールも立ち寄ったことがある店です。カフェ・ペドロッキ。
『赤と黒』や『パルムの僧院』で知られる大作家の彼は、フランス人ですが、フランスよりイタリアが好きでミラノに移り住みました。
そして彼の代表作、『赤と黒』の序文に、「ご馳走してもらったカフェ・ペドロッキのザバイオーネが美味しかった」という文章をわざわざ書いているそうです。
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カフェ文化が花開いたベネトでも重要な、ヨーロッパを代表するカフェ。カフェ・ペドロッキ。パドバ大学の学生たちが卒業祝いに繰り出すのもこのカフェ。イタリアの老舗カフェは建物も素晴らしい。
ナポリの老舗カフェ『ガンブリヌス』の本はちょっとした歴史書。
アペロールがお勧めのパドバのラウンジバー、アルキミア。夜は料理も出す。
ベネトには独特のオステリアとバールの伝統がある。
これは異国と取引をする商人たちが集まる港町特有のものなのではないかと、感じる。
そもそもベネトと言う名前は古代ギリシャ人がワインがたっぷりあるこの地方を名付けたワインという意味の言葉enosが語源。
ワインと切っても切れないのがオステリア。次回はベネチアから広まったオステリアの文化を見てみます。
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