2023年5月26日金曜日

ベネトのこんがらかるワインたち。アマローネ、ヴァルポリチェッラ、レチョート、リパッソ、ソアーベ。

イタリアの州ごとの食文化を紹介する(CIR)の連載記事、《ベルパエーゼ》ですが、ベネトは次号、4月号で取り上げています。ちなみにもうすぐ発売予定です。
この記事は、各州の名物食材、ワイン、料理を紹介する、イタリアで食べ歩きをするにはもってこいのガイドです。ベネトは、とても興味深いワインの産地と紹介されています。世界遺産にもなっているコネッリアーノとバルドッピア―デネのプロセッコ、ソフトでボディーのあるアマローネ、アマローネの絞り粕にヴァルポリチェッラを“リパッソ”して再発酵させるリパッソ、フレッシュで調和がとれたデイリーワイン、ヴァルポリチェッラ、貴重な瞑想のワイン、レチョート、火山性土壌から生まれるソアーベ、などなど。
確かにソアーベやプロセッコなどの超メジャー級もあるんですが、アマローネ、ヴァルポリチェッラ、レチョートといった違いがよくわからないワインもあります。

アマローネとバルポリチェッラ。

アマローネの絞り粕にヴァルポリチェッラを“リパッソ”して再発酵させるリパッソて、なんやねん。
ヴァルポリチェッラ・リパッソ。

 ソアーべはイタリアの白ワインの代名詞となったワイン。心地よい飲みやすさがある一方で、熟成によってエレガントで高級なワインになるという、コストパフォーマンスの良いワイン。レチョートは、ぷどうの房の飛び出した部分を意味する耳という意味の方言、ㇾチエが語源。ソアーベはガルガネガ種のぶどうから造りますが、干したガルガネガから造る甘ワインがレチョート・ディ・ソアーベ。

ボッラのアマローネとリパッソ。

レチョート・デッラ・バルポリチェッラ。

ボッラはソアーベ成功の立役者。戦後すぐに世界中にワインを輸出して主にアメリカで大成功した。

ピエロパンのレチョート・ディ・ソアーベ。
ピエロパンはボッラに続いた造り手の一つ。

ソアーベのお薦めエノテカ・レアルダ。


ワインと食べ歩き観光のポイントになる各地のワインロード。ソアーベのストラーダ・デル・ビーノ。




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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...