ベネチアのカーニバルの食にまつわる話。
今日のお題はコリアンドロです。
コリアンドロは別名パクチーとして知られるハーブですが、イタリア語にすると紙吹雪という意味もあります。
以前から、なぜ紙吹雪がコリアンダーなのか、不思議に思っていました。
下の動画は結婚式のワンシーン。ド派手に紙吹雪を散らしてます。
結婚式やカーニバルに紙吹雪を散らす習慣があります。
コリアンダーの種
コリアンダーの種は丸い小さな粒で、蜂蜜と砂糖をまぶしてコンフェッティにするのに最適。リチェッタはCIR2月号p.24。
昔、フィリピンの小さな村のバスケットコートで開かれた野外パーティーで、子どもたちが会場に花びらを巻く光景に出会って、なんて素敵〜、と思ったことがあります。
昔の紙吹雪は、花びらとコリアンダーの種のコンフェッティを散らしたんだそうです。
ひょっとしてこれはキリスト教の国に広まった習慣?
ベネチアで花びらが不足した時に、花びらの代わりに刻んだ色紙を散らしたそうです。
そしてロンバルデイアの会社がしっかり製品化して売り出したそうで。
売り場のBGMはこれに違いない。
コリアンドリ・リ♪コリアンドリ・ラ🎵
ここで思い出してください。ミラノは繊維産業で発展した街。
そして使用した紙吹雪の再利用方法は、繭の寝床として利用する、というもの。
繊維の基本は繭。そして繭についてはよくご存じの通り。
繭を育てて絹を作る家内制手工業が、産業革命で機械化されて大企業が生まれ、大量生産されて世界中に流通し、ミラノが発展していきます。
仮面がシンボルのベネチアのカーニバルは貴族的、でも地方の庶民的なカーニバルはコリアンドリがシンボル。
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