2024年3月25日月曜日

ミステリアスなヨーロッパウナギが好きだったフェデリコ2世


今日のクリスマス料理は“カピトーネのロースト”。プーリア料理です。
クリスマスのウナギと言えば、ナポリの伝統が有名ですが、(CIR12月号)によると、この習慣は、どうやらホーエンシュタウフェン家のフェデリコ2世がウナギ好きだったことに由来しているようです。

ナポリのクリスマスイブのカピトーネ。

プーリアに行くまで、正直言ってフェデリコ2世の名前なんて聞いたこともありませんでした。でも、プーリアではこの人のことを知らなければ、何も知らないに等しいというくらいの重要人物です。
でも、もっと正直に言うと、プーリア人に敬愛されるフェデリコ2世ですが、その歴史は複雑すぎてついていけない。唯一記憶に残ったのが、カステル・デル・モンテを作った人ということでしたが、この記事を読んで、ウナギが好きだった人、という情報が追加されました。

フェデリコ2世

シチリア王で神聖ローマ皇帝で、ミステリアスな世界遺産、カステル・デル・モンテを建築した人物。

ウナギは日本でも謎が多い生き物ですが、ヨーロッパのウナギと日本のウナギは、生まれる場所からして違うようです。日本のウナギはマリワナ海溝で生まれて日本までやってくることが知られていますが、ヨーロッパのウナギはサルガッソ海で生まれてメキシコ湾流にのって移動するようです。と書くと1行にも満たずに説明してしまいますが、この短い文章にたどり着くまでは大変でした。この文章の中には、大昔からの謎が詰まっています。

ウナギの渡り。

ウナギはどこから来たのか。

これほど複雑な生態のウナギが、イタリアではクリスマスイブや大晦日のご馳走として広まったのです。ウナギの生態はあまりにもミステリアスなので、ウナギの話は、いつもここから先に進まない。

プーリアの市場のウナギ。

プーリアのレシーナ湖のウナギは絶滅危惧種。

ウナギのことを話すには、その生態を知らないとなりません。カピトーネはメスのウナギですが、ウナギの雌雄が決まるシステムもよくわかっていない。
=====================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)のバックナンバーは、2021年1~12月号です。
定期購読は2021年からできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはこちらからどうぞ。
(CIR12月号)は現在発売中です。


(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
=====================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。

[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず。最新情報はすべてブログでお知らせします]

====================================


0 件のコメント:

シチリア出身のシェフがミラノで出した店は、その名もイカの卵。イカの卵はベネチアのチケッティの珍品中の珍品でした。

ゴールデンウイークにイタリアに行く人たち、いいなあ、なんて思いながら、情報だけはどんどん入ってくるので、今年もせめて動画でバーチャルツアーしましょうか。 今年はミラノガイドのカリスマが、新しい本を出したので、その中からミラノのお店をいくつかどうぞ。 まずは老舗のパスティッチェリー...