2024年3月12日火曜日

インサラータ・ルッサはフランスの貴族経由でロシアに伝わったと言われるポテトサラダ。ミラノのクリスマスには欠かせないパーティー料理ですが、ロシアではクリスマスはそもそも祝わない。

今日から、(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーリ)は2022年版が始まります。
2021年の最後の12月号のリチェッタは、クリスマス料理の地方料理。
イタリアの20ある州の名物クリスマス料理を紹介しています。
クリスマス料理は、すなわちご馳走ということ。
まず最初の料理は、ピエモンテから、“インサラータ・ルッサInsalata russa”です。
ルッサとはロシアということ。フランス貴族の料理がロシア貴族の料理になった1品。ロシアンサラダという名前の、何やら高貴そうなポテトサラダ。
クリスマスのテーブルに、インサラータ・ルッサを出さないピエモンテ人やミラノ人はいないんだそうです。ピエモンテではご馳走のパーティー料理として広まりました。
ここで話はさりげなく、ミラノの話になっちゃいますが、ミラノの有名惣菜店、ペックでは、この時期には2.5トンのインサラータ・ルッサが売れるんだそうです。
ポテトサラダが人気なのは世界共通なんですね。

ただし、ポテトはマッシュせずにゆでて小角切りにします。


とても素朴で庶民的なサラダですが、クリスマスの料理は食材をワンランクアップさせたり地元の特産品を使う、盛り付けにこだわる、などで普段の料理をご馳走にします。
インサラータ・ルッサも、リチェッタの日本語訳は(CIR.P.2)にあります。さらにこの料理の写真もすごくきれい。ポテトサラダとは思えない、宝石箱みたいな1品になりました。

クリスマスのかき入れ時を迎えるミラノのペック。

ミラノの美食の殿堂、ペック。

下の動画で紹介しているのはロシアの新年の料理。ロシアではクリスマスは祝わないんだって。でも、インサラータ・ルッサはロシアの新年の人気の料理。モスクワにあるレストランのシェフの名前を取って、インサラータ・オリヴィエって呼ぶんだって。オリジナルのリチェッタはジビエ入りでしたが、食糧難のソ連時代に質素になり、モルタデッラに似たソーセージで代用するようになりました。


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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリアの月刊料理雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~11月号です。
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シチリア出身のシェフがミラノで出した店は、その名もイカの卵。イカの卵はベネチアのチケッティの珍品中の珍品でした。

ゴールデンウイークにイタリアに行く人たち、いいなあ、なんて思いながら、情報だけはどんどん入ってくるので、今年もせめて動画でバーチャルツアーしましょうか。 今年はミラノガイドのカリスマが、新しい本を出したので、その中からミラノのお店をいくつかどうぞ。 まずは老舗のパスティッチェリー...