2024年3月26日火曜日

ウナギはフェラーラではコマッキオ地方の女王と呼ばれますが、名物料理はマリネ。瓶詰にして3~4ヵ月マリネします。

南イタリアではクリスマスの時期になると消費量が増えるウナギ。
中でもメスのウナギで長さ50㎝以上のものは一般に、カピトーネcapitoneと呼びます。
脂肪分がとても多い魚です。多いもので23%も脂質を含みます。
(CIR12月号P.10のリチェッタは)カピトーネのロースト。
南イタリアでは、ウナギをどんな料理にするのでしょうか。
 
ウナギのロースト。

ここまでは南イタリアのウナギを見てきましたが、イタリアでウナギと言えば、ベネトのポー河デルタのウナギです。コマッキオのウナギが知られています。

コマッキオのウナギ漁

コマッキオの谷の女王と言われているのがウナギです。ウナギは淡水魚ですが、産卵は海でします。確か、採った後も長い時間生きているので流通が難しい鮮魚でも、各地に広まったと言われています。ウナギを女王と呼んだのはフェラーラの人たち。ウナギはフェラーラの大切な食材で、ズッパ、串焼き、網焼きなど16種類の方法で調理できると言っていました。中世には一晩で1.5トンも獲れたウナギですが、今では絶滅危惧種。
でも、ウナギの典型的な料理、ウナギのマリナータは、まだ生き残っています。

コマッキオのウナギのマリナータ


ウナギのグリルは想像ついても、マリネはさすがに想像できない。しかも瓶詰て・・・。
3~4ヵ月後に出来上がり、出荷されます。
コマッキオのクリスマスイブの料理。


ウナギのウミド

ヨーロッパウナギの放流

コマッキオのウナギの収穫祭。パスタもありますね。

コマッキオのウナギのリゾット


歴史のあるコマッキオには伝統的なウナギ料理が各種あります。
ウナギのマリナータの博物館もあります。ウナギのマリネだけでなく、アンチョビの缶詰も作ってます。

そういえば今では想像もできないけど、昔はスペイン産のウナギの稚魚のオイル漬けなんかが売られていました。ワインのお供にパンに添えていただくと、超美味しくて、毎日食べていたような・・・。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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