2024年2月13日火曜日

キアニーナとの出会いは強烈すぎて、ナポリピッツァと同等のカルチャーショックでした。

今月のワイン、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの話、続けます。
(CIR11月号)の記事はP.41
ワインと組み合わせるお薦め料理の一つは、“キアニーナ牛のステーキ、ヴィーノ・ノービレのソース(リチェッタはP.42)”

キアニーナのフィレット。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの伝道師、ダリオ・チェッキ―ニ氏。
この赤身肉は、食べると幸せホルモンがあふれ出るようで、陽気な彼の店には世界中から観光客が押し寄せています。


私は、観光客として一応フィレンツェに行ったらビステッカ・フィオレンティーナ食べなきゃと思ってあまり期待もせずに食べました。ところが、その赤身肉のは、さしのたっぷり入った肉や薄切り肉に慣れていた私には、超ビックリ。これが肉を食べるということなのかと、目からうろこ。あっという間にフィオレンティーナの虜になりました。この時のカルチャーショックは、ナポリピッツァを始めて食べた時に匹敵しました。それ以来、肉と言えば赤身です。

ヴィーノ・ノービレのソースをかけたステーキに合わせるのは、エレガントで頑丈なワインです。
お薦めは、スザンナ・クロチャー二Az. Agr. Crocianiのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。
ヴィーノ・ノービレのような上質ワインのソースが合うステーキというのは、それだけで限られるようですが、このワインはキアニーナに合わせるために造られたそうです。


もう1つのお薦めは、サンジョベーゼ100%のアヴィニョネージのヴィーノ・ノービレ。


キアニーナ牛は世界でもっとも古い品種の一つ。野生的で病気に強く、放牧に適した品種。でも、個人的に今気になってるのはマルキジャーナ種。ポドリカ種とキアニーナ種を交配させて作り出した種。ポドリカ種はイタリアに定着した牛の中で、もっともオリジナルの性質、つまりかなり過酷な環境でも順応する頑丈な牛。上質のチーズになる美味しいミルクを出す牛。

マルキジャーナ。イタリアの牛は頑丈さとか野生とか、放牧に適した牛が求められてるみたい。


牛肉の話、もう少し続けます。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリアの月刊料理雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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パレルモのスファンチョーネは、ナポリのピッツァに匹敵する存在。その語源はラテン語とギリシャ語のスポンジという言葉のミックス。

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