(CIR)8月号のリチェッタは、バカンス地のスペチャリタでした。
順番的には、今日はイカのリピエーノの話をする予定でした。でも、海に囲まれた地中海の国イタリアで、イカなんて、どこにでもいるし、イカの詰め物が名物のバカンス地って、どこ?となってました。
この本、ほんとスゴイ!
ヒントは、ティレニア海に浮かぶ美しい島です。
ポンツァというラツィオのバカンスの島でした。
これだけバカンス地を紹介してきて、まだあったのかという思いですが、イタリアは、国中がバカンス地でした。スケールが違います。こんなに美しい場所が国中にあったら、長いバカンスもとりたくなるってもんです。どうやらブルボン家の方々もこの島に魅了されたようです。島の料理にはラツィオとカンパーニアの影響がみられます。島の料理にはイカが多用されています。
ポンツァPonza。
ポンザのリストランテ・ラ・カンパネッラ。これぞバカンス地のレストラン。
バカンス地のイカのリピエーノの代表はアマルフィ風。ポンザ風とはかなり違う。
アマルフィ風イカのリピエーノCalamari ripieni all'amalfitana。
・ヤリイカ4杯を下ごしらえして粗く切る。
・フライパンに油大さじ3~4、にんにく1かけを熱し、イカを加えて白ワイン50mlをかける。
・にんにくを取り除き、イカを取り出して細かく刻む。
・ゆでて潰したたじゃがいも1個、ズッキーニ2本の小角切り、ペコリーノ・ロマーノ大さじ1~2、卵白1個、パン粉大さじ1、イタリアンパセリ1房のみじん切り、塩漬けケッパー20g、種抜き黒オリーブ40g、塩、こしょうを加えて混ぜる。
・これをイカにゆるく詰めて串で閉じる。
・フライパンで両面を焼き、白ワイン50mlと湯適量をかけて蓋をして30分煮る。
・ミニトマト150g、塩、こしょうを加えてなじませる。
・皿に盛り付けて煮汁をかける。
そういえば、きのうはハロウィーンでしたね。
ヨーロッパではハロウィンの由来などはほとんど知られていませんが、ケルト人の祭りがキリスト教に取り込まれたのはよく知られた話。
キリスト教としては、11月1日の諸聖人の祝日と、翌2日の死者の日に関連付けたそうです。アングロサクソン系の国々では、諸聖人の日はハロウマスHallowmasで、その前日はハロウマス・イブで、それがハロウィンとなったそうです。クリスマスとイースターに次ぐキリスト教のメジャーな祝日で、世界中の50の国では祝日です。
どの国にも似たような伝統があり、それらが移民と共にアメリカに渡り、新しい祭りと融合して現在のようなハロウィンになったそうですが、今後どう変わっていくか、ちょっと興味はあります。
諸聖人の日の歴史。
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