今日のお題はカチョカバッロです。(CIR9月号)の記事“カチョカバッロ(P.20)”によると、カチョカバッロはトルコのチーズ、カシュカヴァルに似ているんだそうです。
トルコのチーズの製造風景。形が似ているのではなく、製造方法が似ている。それにしてもトルコのチーズはイタリア南部のチーズによく似てます。
カチョカバッロはアペニン山地南部の典型的なチーズで、細菌汚染の危険がある暑い地方でパスタ・フィラータの製法で造られるチーズ。
このチーズのポイントはパスタ・フィラータpasta filataと呼ばれる製法。暑い地方ならではの必然から生まれたチーズなんですね。
凝固したチーズを約180℃の熱湯に入れると、脂肪が溶けて糸を引き、層を作ります。生地が冷めて固まり、カチョカバッロの場合は2個ずつ紐で結んで、棒にかけて吊るすと重力のおかげで伸びる。
filaturaフィラトゥーラ。
ガルガ―ノ地方のカチョカバッロ・ポドリコ・ダウノは放牧地の牧草の香りが感じられ、山羊のカードのチーズには辛さがあり、素朴なタイプは子羊や子ヤギ肉、なす、アーティチョーク、カルドンによく合う。
カチョカバッロ・イルピーノ・ディ・グロッタcaciocavallo Irpino di grotta。
石灰岩の洞窟で熟成させるカチョカバッロ。加熱したバターのような風味、後味に塩味や辛味がある。
次はパッローネ・ディ・グラビーナ・セミスタジョナートpallone di gravina semistagionato。
かすかに草の風味と辛味があるプーリアのムルジェ地方のセミハードチーズ。
作るのが難しくて、たった4軒しか作り手がいないチーズ。この動画はその中の1軒、アルタムーラの中心部にあるカゼイフィーチョ・ディチェッカのもの。
このチーズに合うワインはエレガントで適度なタンニンのネロ・ディ・トロイアだそうです。タンニンがこのワインの特徴の一つ。
ネロ・ディ・トロイアNero di Troia。
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