(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)9月号のリチェッタは、“各地の特産物を使ったリチェッタ”。
2品は、リグーリアの“ペースト、エビ、ヘーゼルナッツのリグーリア風フォカッチャ”です。
リグーリアと言えば、ペーストやフォカッチャと言うのはよく知られていること。
この料理の主役は、エビです。
もっと詳しく言うと、サンレモのガンベロ・ロッソです。
ジェノバに行った時は、美味しすぎるペーストとフォカッチャに夢中で、サンレモのエビのことなんて、考えてもみませんでした。ところがその後グランシェフたちに注目されだし、すっかり人気のエビになりました。食べ忘れたのが悔しすぎる。
ちなみにリグーリア料理はterra(大地)とmare(海)の食材を組み合わせた料理ですが、terra寄りの料理、と言われます。しかも、terraの食材は道端の野草やハーブなど超質素で、mareの食材は種類も質も、超ゴージャス。そんなリグーリアで、注目度がかなり上昇しているシーフードがサンレモのガンベロ・ロッソです。(P.2のリチェッタによると)、小型で味が良い、生でもさっと火を通しても美味しいエビだそうです。ただし漁獲量の制限のために水揚げは減少しています。
サンレモのガンベロ・ロッソ。
リグーリアの海の幸のゴージャス料理と言えば“カッポン・マーグロcappon magro”
リグーリア州インペリア県のサンレモの街。リビエラの雰囲気に満ちています。
ガンベロ・ロッソのタルタルのスパゲットーネSpaghettone con tartare di gambero。
ベースはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。
ガッリ―ポリの生のガンベロ・ロッソとレモンの皮のリングイーネLinguine con crudo di gamberi rossi di Gallipoli e zest di limone。
上の動画はカルボナーラが美味しい店に選ばれて大ブレイクしたローマのパン屋、ロッショ―リのチャンネル。レストランやパン以外のビジネスも大成功しています。
材料/
リングイーネ・・200g
新鮮なガンベロ・ロッソ・・10尾
無農薬のレモン・・1個
粗挽きこしょう
レモンタイム
EVオリーブオイル
刻み氷
・深い鍋にエビの殻、にんにく、たっぷりのオイルを入れて強火で焼き色がつくまで炒めます。
・その間にエビを細かすぎない程度に刻み、オイル、塩、こしょう、レモン汁少々で調味します。
・えびの殻に氷を加えて殻の旨味を溶け出させ、濾してビスクを取る。
・パスタを硬いアルデンテにゆでてビスクに加えてリゾッターレし(リゾットのように煮汁を少しずつくわえながらマンテカーレする)、パスタのでんぷんをビスクに溶け出させる。
・パスタをピンセットとレードルでニード形に盛り付け、レモンの皮のすりおろしを散らしてオイルを回しかけ、こしょうを挽きかける。・クネル形にしたエビのタルタルをのせ、レモンタイムの葉で飾る。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
(CIR)2020年1月号、(CIR)2020年2月号、(CIR)2020年3月号、(CIR)2020年4月号、(CIR)2020年5月号、(CIR)2020年6月号、(CIR)2020年7月号、(CIR)2020年8月号、(CIR)2020年9月号、(CIR)2020年10月号、(CIR)2020年11月号、(CIR)2020年12月号、(CIR)2021年1月号、(CIR)2021年2月号、(CIR2021年3月号)、(CIR2021年4月号)、(CIR2021年5月号)、(CIR2021年6月号)、(CIR2021年7月号)、(CIR2021年8月号)、(CIR2021年9月号)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
『カッチャジョーネ』
[creapasso.comへ戻る]
0 件のコメント:
コメントを投稿